2013年8月30日金曜日

新井貴浩



今の日本人選手で、最もパンチャーらしいバッティングをすると言えば、阪神の新井貴浩だろう。西武の浅村でも、ソフトバンクの柳田でも、アメリカに行った中島でも無い。

日ハムの中田は、惜しい。新井の方がバットの構え方が、トップの角度に近いぶん、パンチャーらしいタイトなスイングになっているので、誰か一人挙げろと言われれば、新井を選ぶ。巻き戻しがしっかり有るのも良い。

脚を挙げる時の体重移動も小さいし、脚を挙げるタイミングも比較的遅い。そうしたあたりも、パンチャーの脚上げ型の方法論としては、理に叶っている。

試合はあまり見ていないので、どういうバッティングをしているのかは、よく知らない。だが、ハマったときのスイングは素晴らしい。デレック・ジーターのスイングからクセを無くして、素直にした感じだろうか。

新井は、ある本の中で「投手のボールの勢いを利用して打ち返すような打ち方に挑戦した事が有るが、身体全体が緩んでしまう感じで、自分には向いていなかった。だから、強く打つ打ち方にしている。」と言うような意味の事を言っていた。ある程度、パンチャーである事の自覚が有ると言える。