2013年8月17日土曜日

ジェイソン・ヘイワードとフレッド・マグリフ

ジェイソン・ヘイワードを見た時、真っ先に思い浮かべたのがフレッド・マグリフだった。体型のよく似た左打者で、ともにオートマチックステップだからだ。しかも同じブレーブス。

フレッド・マグリフ(1986~2004)一塁手
通算成績 493HR 打率0.284 打点1550

ただ、ヘイワードは脊柱を立てて膝を深く曲げているので、大腿四頭筋が効いている。そのため、フォームにフレッド・マグリフのような優雅さは無い。フォロースルーも小さく、どこかギクシャクした感も有る。



一方、フレッド・マグリフの場合、クラウチングで構えて、膝はあまり曲げない。クラウチングだとバランス上、スイングはややアウトサイドインになるが、クラウチングで膝を曲げないと言うのは、股関節を屈曲して、膝は曲げないと言う意味なので、ハムストリングスに関しては、最も使える。そのため、スピンが効いたしなやかなフォームをしている。ハムストリングスが使えると、無駄な緊張が無くなるからだ。

初期 ブルージェイズ時代 36本塁打でホームランのタイトルを獲得している。マグリフのルーキーイヤーの1986年には、かつて巨人でプレーしたジェシー・バーフィールドもブルージェイズに在籍しており、40本塁打でタイトルを獲得している。マグリフのクラウチングの構えは、バーフィールドの影響かもしれない。その他、阪神に来る前のセシル・フィルダーもチームメイトだった。




全盛期 ブレーブス時代 チッパー・ジョーンズやライアン・クレスコ、アンドリュー・ジョーンズ等と強力打線を形成していた。打った後に頭上でバットをクルッと回す仕草が話題になっていた。




晩年 レイズ時代 完成の域に達した芸術的なバッティング(ホームラン2本)


トーク後半に打撃シーン多数有り


パンチャータイプとしての技術論は最近の方が平均的に挙ったが、オートマチックステップの打者はマグリフが活躍した時代の方が多かったし、その頃の方が質が高かった。アンドリュー・ジョーンズが日本に来た今だと、メジャーではエイドリアン・ベルトレイやマット・ケンプくらいしか、ぱっと名前が思い浮かばない。