ご来場ありがとうございました。
始動時の後ろ戻りと、後ろ脚の膝の折れが無い(あるいは小さい)スイングを集めた動画です。
始動時に後ろ戻りが起きると、一回逆方向に進んでから、その跳ね返りで投手方向に出て行く事になるので、壁に跳ね返った後のボールがスピードが落ちるのと同じで、力をロスしてしまいます。また、ハムストリングスが効かずに、始動時に膝が曲がってしまうと、クッションの上でバットを振っているのと同じで、地面からの反発力を上手く使えません。今回は、最大の課題であるこれら2点の問題を解決し、スイングを力強く、鋭くすると言う事に集中し、練習しました。
結果的には、それらを解決するための具体的な練習方法として「大腿四頭筋が効きにくい高重心の構えから打つ練習」と「捻りを強調して、後ろ脚股関節を割り、後ろ脚の効いた状態から打つ練習」の2つが導き出されました。
後ろ戻りと膝の折れが起こりにくいのは、高重心の練習方法のほうです。しかしそれだけだと身体の後ろサイドの力が使えるようにならないので、捻りを強調する練習方法が必要になると言う事です。捻りを強調する練習方法(後ろ脚を深く曲げる)を繰り返す事で、通常の構えが高重心の練習のように感じられるようになってくると、通常の構えでも後ろ戻りと膝の折れが起こりにくくなって来るとも考えられます。その意味で、これら2つの練習方法が重要で、その中でスイングに力強さと鋭さが出て来ると良いと言う事です。重要なのはソコ(スイングの力強さと鋭さ)で、後ろ戻りとか膝の折れとかは、あくまでも形の話です。しかし、その形の問題が解決しないと、スイングの力強さと鋭さが出て来ないということです。なので、そのための取り組みであると言う事はコータ君自身が理解しておく事が大切になります。
形的にはかなり良いものが出て来ました。
そもそも、コータ君の場合は、形的な物は打つのも投げるのも、良いフォームを作れると言う長所が有ります。これは、やはり骨格の形の良さと関係があるのでしょう。
なので、一番のポイントは、ハムストリングスの効いた状態を作る事で、スイングをズバッと言う鋭い感じにして行く事です。今は、後ろ脚の膝が始動時に折れるので、そこでクッションになってしまい、地面からの反発力を上手く使えていないのです。これは、体育館のマットの上でバットを振ってるような状態ですので、スイングのパワーをロスして、ズバッと言う感じになってこないわけです。
それでは、その辺が上手く出来ている例(後ろ脚のハムストリングスが効いて、始動時に膝が折れていない例)を動画に集めましたので、まずはそれを見て下さい。
それが、コータ君の場合を見ると、やはり少し膝が曲がってしまいます。(特に2本目)
この動作が有ると
1)パワーをロスする。
2)打とうと思ってからバットが出るまでに時間がかかる
と言う、主に2つの大きな問題が起きるわけです。
ただ、去年の動画などと比較して見ると、少しづつ進化している事が解ります。始動時の後ろ脚の動き、その力の強さに注目して見てください。
始動時の後ろ脚の力が強くなるにつれて、膝が折れる動きも明確になって来た感が有ります。つまり、クセが付いて来たと言うわけです。しかし今回の動画では、その膝の折れがほとんど起きていない例も見られます。
ただ、特に進化していると感じられるのは、始動時の下半身の力がどんどん大きくなっている事です。6回目か7回目では、その辺の事をテーマにしていたと思いますが、初期の段階では、グッと地面を押して股関節が伸展する感じが無かった(外見的に無かった)のが、8回目では、股関節の伸展(同時に膝も伸びる)が明確に見られます。これは林さんや山下さんと同様の進化の経過を辿っていると言う事です。
始動時の力が強くなって行くと言うのは、オートマチックステップの打ち方と、腸腰筋、ハムストリングスをトレーニングして行けば、ほぼ例外無く達成出来る事です。しかし、その過程で、始動時の動きに、人それぞれのクセが出て来ます。このクセが始動時の力が大きくなると共に明確になって来るのですが、それを直すのが一番難しい事です。ただ林さんや山下さんの場合では、ここに来てようやく、前脚の膝が内に入るクセが直って来たようです。
コータ君の場合は、後ろ脚の膝が曲がる事が「クセ」になるのですが、今回の練習の中で、そのクセがほぼ消失しているスイングが何回か有ったのは、希望が持てる要素です。
例えば、次の動画等は、お手本にした動画と、ほとんど同じ感じが出来ています。
始動時に後ろ脚の膝が少し沈むように曲がる現象については、高重心で構えた場合には、ほぼ消えているスイングが見られます。しかし、重心をある程度低くして、実戦同様の構えをとった場合は、まだ完全に消失するに至っていません。
この動作が小さくなればなるほど、スイングがズバッと力強くなり、打ちに行ってからバットが出るまでが素早くなるはずです。そして、そこが最大の改善ポイントであり、テーマとなるわけです。
ただ、少し膝が曲がる動きが残っているとは言え、始動時の力が大きくなってきた事には手応えを感じます。膝が曲がる動きが完全に消失するのには、少し時間がかかるかもしれません。しかし、それと同じくらい、始動時の下半身の力を大きくしていくと言うのも重要なテーマです。
ですから、方針としては。。
始動時に後ろ脚の膝が曲がる動きを少しでも小さくしていきながら、始動時の下半身の力が大きく発揮出来るようにしていく。それによって、スイングの鋭さと力強さを向上させながら、打ちに行ってから素早くバットが出るようにしていく。
と言うことになります。
今回は、記事を2回にわけようと思います。
(2)では、上記のような現状を踏まえた上で、その具体的な改善策、練習法について書きます。これはもちろん、当日行なった2種類の練習が中心となりますが、それについての補足や、補助的メニューが少し加わる事になります。
いずれも、置きティーを使って出来るものなので、一人での自主練の時などに、少しでつでも継続して行なって行くと良いと思います。
(2)はコチラです。
始動時の後ろ戻りと、後ろ脚の膝の折れが無い(あるいは小さい)スイングを集めた動画です。
始動時に後ろ戻りが起きると、一回逆方向に進んでから、その跳ね返りで投手方向に出て行く事になるので、壁に跳ね返った後のボールがスピードが落ちるのと同じで、力をロスしてしまいます。また、ハムストリングスが効かずに、始動時に膝が曲がってしまうと、クッションの上でバットを振っているのと同じで、地面からの反発力を上手く使えません。今回は、最大の課題であるこれら2点の問題を解決し、スイングを力強く、鋭くすると言う事に集中し、練習しました。
結果的には、それらを解決するための具体的な練習方法として「大腿四頭筋が効きにくい高重心の構えから打つ練習」と「捻りを強調して、後ろ脚股関節を割り、後ろ脚の効いた状態から打つ練習」の2つが導き出されました。
後ろ戻りと膝の折れが起こりにくいのは、高重心の練習方法のほうです。しかしそれだけだと身体の後ろサイドの力が使えるようにならないので、捻りを強調する練習方法が必要になると言う事です。捻りを強調する練習方法(後ろ脚を深く曲げる)を繰り返す事で、通常の構えが高重心の練習のように感じられるようになってくると、通常の構えでも後ろ戻りと膝の折れが起こりにくくなって来るとも考えられます。その意味で、これら2つの練習方法が重要で、その中でスイングに力強さと鋭さが出て来ると良いと言う事です。重要なのはソコ(スイングの力強さと鋭さ)で、後ろ戻りとか膝の折れとかは、あくまでも形の話です。しかし、その形の問題が解決しないと、スイングの力強さと鋭さが出て来ないということです。なので、そのための取り組みであると言う事はコータ君自身が理解しておく事が大切になります。
形的にはかなり良いものが出て来ました。
そもそも、コータ君の場合は、形的な物は打つのも投げるのも、良いフォームを作れると言う長所が有ります。これは、やはり骨格の形の良さと関係があるのでしょう。
なので、一番のポイントは、ハムストリングスの効いた状態を作る事で、スイングをズバッと言う鋭い感じにして行く事です。今は、後ろ脚の膝が始動時に折れるので、そこでクッションになってしまい、地面からの反発力を上手く使えていないのです。これは、体育館のマットの上でバットを振ってるような状態ですので、スイングのパワーをロスして、ズバッと言う感じになってこないわけです。
それでは、その辺が上手く出来ている例(後ろ脚のハムストリングスが効いて、始動時に膝が折れていない例)を動画に集めましたので、まずはそれを見て下さい。
それが、コータ君の場合を見ると、やはり少し膝が曲がってしまいます。(特に2本目)
この動作が有ると
1)パワーをロスする。
2)打とうと思ってからバットが出るまでに時間がかかる
と言う、主に2つの大きな問題が起きるわけです。
ただ、去年の動画などと比較して見ると、少しづつ進化している事が解ります。始動時の後ろ脚の動き、その力の強さに注目して見てください。
始動時の後ろ脚の力が強くなるにつれて、膝が折れる動きも明確になって来た感が有ります。つまり、クセが付いて来たと言うわけです。しかし今回の動画では、その膝の折れがほとんど起きていない例も見られます。
ただ、特に進化していると感じられるのは、始動時の下半身の力がどんどん大きくなっている事です。6回目か7回目では、その辺の事をテーマにしていたと思いますが、初期の段階では、グッと地面を押して股関節が伸展する感じが無かった(外見的に無かった)のが、8回目では、股関節の伸展(同時に膝も伸びる)が明確に見られます。これは林さんや山下さんと同様の進化の経過を辿っていると言う事です。
始動時の力が強くなって行くと言うのは、オートマチックステップの打ち方と、腸腰筋、ハムストリングスをトレーニングして行けば、ほぼ例外無く達成出来る事です。しかし、その過程で、始動時の動きに、人それぞれのクセが出て来ます。このクセが始動時の力が大きくなると共に明確になって来るのですが、それを直すのが一番難しい事です。ただ林さんや山下さんの場合では、ここに来てようやく、前脚の膝が内に入るクセが直って来たようです。
コータ君の場合は、後ろ脚の膝が曲がる事が「クセ」になるのですが、今回の練習の中で、そのクセがほぼ消失しているスイングが何回か有ったのは、希望が持てる要素です。
例えば、次の動画等は、お手本にした動画と、ほとんど同じ感じが出来ています。
始動時に後ろ脚の膝が少し沈むように曲がる現象については、高重心で構えた場合には、ほぼ消えているスイングが見られます。しかし、重心をある程度低くして、実戦同様の構えをとった場合は、まだ完全に消失するに至っていません。
この動作が小さくなればなるほど、スイングがズバッと力強くなり、打ちに行ってからバットが出るまでが素早くなるはずです。そして、そこが最大の改善ポイントであり、テーマとなるわけです。
ただ、少し膝が曲がる動きが残っているとは言え、始動時の力が大きくなってきた事には手応えを感じます。膝が曲がる動きが完全に消失するのには、少し時間がかかるかもしれません。しかし、それと同じくらい、始動時の下半身の力を大きくしていくと言うのも重要なテーマです。
ですから、方針としては。。
始動時に後ろ脚の膝が曲がる動きを少しでも小さくしていきながら、始動時の下半身の力が大きく発揮出来るようにしていく。それによって、スイングの鋭さと力強さを向上させながら、打ちに行ってから素早くバットが出るようにしていく。
と言うことになります。
今回は、記事を2回にわけようと思います。
(2)では、上記のような現状を踏まえた上で、その具体的な改善策、練習法について書きます。これはもちろん、当日行なった2種類の練習が中心となりますが、それについての補足や、補助的メニューが少し加わる事になります。
いずれも、置きティーを使って出来るものなので、一人での自主練の時などに、少しでつでも継続して行なって行くと良いと思います。
(2)はコチラです。