2013年8月4日日曜日

左右に曲げるセルジオ・ロモ

2012年にワールドシリーズを制覇したジャイアンツでクローザーを務めたセルジオ・ロモだが、やはり有名なのは、このスライダーだろう。


しかし、ロモの強みはツーシームも大きく横に滑る事で、スライダーとツーシームを右打者と左打者に使い分けている。この種の使い分けは、だいたいが右打者にスライダーを、左打者にツーシームを使う。つまり、外角に逃げて行く球を使うと言う事だ。

ただ、マリアノ・リベラが2004年に東京ドームで投げた時、右打者に対しては主にインコースに食い込んで行くファストボールを投げていた。リベラの場合、基本的にカッターとツーシームの使い分けは、内角に食い込ませるために使っている印象が有る。そこまで詳しく見ていないので印象に過ぎないが。

リベラのカッターで何がカッコイイかと言うと、左打者のインコースに食い込ませてバットを折った時。コレに限る。スライダー系特有のボールが重く感じる回転と相まって、こういう時のリベラのカッターは野球のボールが鉄の球になったように見える。

これはあくまでも憶測論に過ぎないが、ツーシームやカッターはフォーシームに比べて遅いので、バッターはポイントが前になりやすい。そうすると、変化が微妙な場合、むしろ外角に逃げて行く使い方をすると、ヒットになりやすいのでは無いだろうか。それよりもポイントが前になりやすいのを逆手にとって、インコースに食い込ませて詰まらせた方が打ち取りやすいと考えられる。

ただ、ロモのように変化が大きい場合や、横に滑るスライダーとシンカーのような使い分けの場合だったら、変化が大きいので、外に逃がせて空振りを狙うのが効果的と言う事なのだろう。

以下は、左打者に対して外に逃げる球を投げるロモの動画。

ツーシーム


たぶんチェンジアップ


ちなみにロモはカーブは使わず、緩急はチェンジアップで付ける。

カッターとツーシームは食い込ませて使い、
スライダーとシンカーは逃がして使う。

等と言ってみたが、どうだか。