本物の技術を持った打者だった。パンチャータイプと言うのは、力任せの打ち方なので、実際に力任せのバッターは多い。ところが、その中でも少数のものは本当の技術力を兼ね備えている。
「悪い意味での力任せ」になりやすいと言うパンチャータイプの難しい所を、克服している打者は、本当の意味で素晴らしい。バリー・ボンズ、マーク・マグワイア、マイク・ピアッツァなど。
マグリフも、リアルタイムで見たときは既に最晩年だったが、それでも打席に立ったときのオーラは違っていた。そもそも、身のこなし一つとっても、その辺の打者には無い美しさが有る。そういう点で話題になるのはケン・グリフィーJrの方が多いが、何と言うか道を極めた感じはマグリフの方が強い。
上記の動画は96年ワールドシリーズ。研究のために購入したビデオに入っていたので、繰り返し見たスイングだが、この「コーン」と言う音と、溜め息のコントラストがなんともユーモラスなシーンである。