2013年8月16日金曜日

マカッチェンのトップハンド

いままでに見たホームランダービーでも5本の指に入るのが、このマカッチェンのスイング。ハムストリングスの効き方が凄まじい。股関節伸展で骨盤を前に突き出すので、ボールの勢いに全く押される感じが無い。



ところで、マカッチェンのグリップを見ると、トップハンドがほとんど鷲掴みになっているのが解る。鷲掴みと言うと正確では無いが、要はそれだけ深く握っているのだが、こうした握りは日米ともに良く無いとされている。アメリカでも基本の教えはフィンガーグリップだ。

これは微妙な問題で、グリップと言うのはそんなに簡単な話では無いので書きたく無いのだが。。(誤解されて悪い方に行く場合が有るので)

トップハンドは、深く握った方が後ろ脚の力を使いやすい。「深く」というか、正確にはしっかり握るということ。なぜかというと、捻りを入れて構えると、バットのヘッド投手方向に入るので、ヘッドの位置が前脚の上に来る。この状態でトップハンドの握りが甘く、ボトムハンドをメインとしてバットを支えると、荷重が前脚に強くかかり、後ろ脚の力が使いにくくなる。

特に、オートマチックステップにおける始動後の後ろ戻りと関係しているのでは無いかと見ている。

トップハンドで上から掴む感覚になる。これは、ラボではよくやっている練習だが、両手の間を離して握り、捻りを強調して置きティーを打つ練習方法で掴む事が出来る。(やり過ぎるとクセが着くので、間に普通のグリップで打つ必要がある。)

では、以下にトップハンドを深く握って後ろ脚(のハムストリングスの力)が使えている例を挙げて行きたい。

ホセ・バティスタ


キャメロン・メイビン(後半、横からのスローが解りやすい)


マニー・ラミレス


同じくマニー・ラミレス(横からの映像 0.25~)


ドミニカの少年(Felix Osorio)


そして、バリー・ボンズ


ただ、グリップはコックとか、他にも色々大切な問題が有るので、この記事を読んで安易に鷲掴みにしても上手く行かないだろう。特に、黒人と日本人の骨格の違いも有るので、日本人だと、ボンズほどの鷲掴みは難しくなると思う。打てない事は無いが、かなり打撃が荒くなるはずだ。