2013年8月5日月曜日

ホセ・バルベルデのストレート

セーブ数のタイトルを3度も取っているクローザー。(http://ja.wikipedia.org/wiki/ホセ・バルベルデ)スプリットを武器にしているが、ココでは敢えてストレートに言及したい。



いわゆるキレの良いバックスピンストレートの感じでは無い。それどころかむしろ放物線を描いているようにすら見える。そして、その割りには球速表示が速い。(95マイル=約153キロ)また、ミットに向かって吸い込まれて行くような感じで減速しない。軽いか重いかと言えば、間違い無く重いストレートだろう。

ペドロ・マルティネスや、ジョニー・クエトなどもこのようなストレートを投げる。

ここで話題にしたいのが、人の理論になるが、ジャイロボール。

提唱者の手塚一志の言うジャイロボールがどのような球かは、あまり詳しくは知らないが。。

私は、兼ねてからジャイロボールが有るとすれば、この種の球では無いかと考えている。

まず、ジャイロボールはライフリングの入った一般的な銃器の弾丸と同じ回転だが、バックスピンと違い、マグナス力の恩恵を受けないので、少し沈む。沈むが空気抵抗が小さいので、初速と終速差は小さい。

戦争映画で出て来る曳光弾(夜に弾道を見やすくするために、機関銃の何発かに一発を光らせる)の軌道を見ると、放物線を描く特有の軌道が良く解る。それと、バルベルデのストレートの軌道はよく似ている。主に中南米系の投手が投げる事が多いこの種のストレートで、まるで途中からジェット噴射で加速しているかのような錯覚を与えるほどに減速しないボールも有る。また、このようなジャイロ回転だと、バックスピンと違って飛ばないのでボールを重く感じるだろう。

放物線を描き、初速終速差が小さく、重い。これがジャイロボールだと思うのだが。
仮にジャイロでは無かったとしても、ジャイロ成分の加わった、バックスピンでは無いストレートでは無いかと思う。

投げ方については、知らん。