2013年9月29日日曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(85)カルロス•リー

2012年を最後に引退した00年代のオートマチックステップ界における大物の一人。通算成績はメジャー14年間で358本塁打の打率0.285 安打数は2273本。盗塁も125記録している。ポジションは左翼と一塁手。(wiki) 2003年から2007年には5年連続で30本塁打以上を記録している。

2000年の選手名鑑には「リーの打撃フォームは現役右打者の中では最も美しいと言われている」と書かれている。



前脚をつま先立ちにしてからの始動だが、オートマチックステップの純度は高い。地面にまとわりつきながら、スパッと離れるような、良質のオートマチックステップ特有の動きに注目してほしい。この動画の最後には斜め横からの映像が有るが、オートマチックステップの動きがよくわかる。

スイングの特徴は、今期NPBでホームランのシーズン記録を更新したブラディミール•バレンティンに似ている。カルロス•リーは安定して高い成績を記録し続けたパワーヒッターだが、所属したチームがポストシーズンに進出する機会が少なかったのか、地味な印象が有る。そのうえ、日本人選手との絡みにも乏しい(唯一、松井稼頭央くらい)ので、日本での知名度は低いのでは無いか。そうした選手はメジャーには数多くいるが、日本の野球少年たちの目に触れる機会が極めて少ないのはもったいない事だ。

晩年は脚を挙げて打つ事も有ったが、それはそれですばらしいものだった。



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