2013年9月4日水曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(2)アレクセイ・ベル

まさに、キューバ打法。





WBCなどでおなじみのキューバの強打者。

前脚の膝を内側に入れてから始動しているオートマチックステップ。「完璧なオートマチックステップ」では無いが、前脚がオートマチックステップのシステムで挙っている以上、オートマチックステップに分類出来る。

カチッとした構えから強振してくるスイングは、オートマチックステップの本質を良く表している。

ところで、このバットを背中にぶつけるスイングはキューバの打者の特徴だが、理想的では無い。(キューバ黄金期の主砲、オマール・リナレスの影響だろうか。)

また、このスイングをするためには若干、身体を大きく回さなければならないし、「完璧なオートマチックステップ」から、このスイングは難しい。先に、このスイングのイメージが有って、後からステップ法(前脚の膝を内に入れる)がついてきたような気がする。

スクワットダウンする事によって下半身にパワーをタメて構え、そのパワーを一気にぶつけるような意識で打っているのかもしれない。実際、下半身の力は良く使えている。パンチャーのメカニズムは、現場レベルの技術論で説明する事が難しいため、パンチャーの打者が、そうした言葉で自らの打撃を説明する事が有る。ミゲール・カブレラもそうだ。

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