2013年9月14日土曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(48)ハーモン・キルブリュー

1954年から1975年にかけてプレーした、オートマチックステップの始祖鳥的存在。このキルブリューのフォームを咀嚼して、改良を加えたレジー・ジャクソンが現代版オートマチックステップ打法の基礎を築いたと言って良い。

映像で確認出来る範囲では、おそらくキルブリューがオートマチックステップで目立った成績を残した最初の打者だろう。

なお、レジー・ジャクソンは「若い頃に球場で初めて生で見たホームランがキルブリューのホームランであり、それを見て打ち方を少し変えたんだ。」とコメントしている。キルブリューはそれを聞いて「レジーが、そう言うんだ。嬉しいね。」とコメントしている。

メジャー22年間の通算成績は 本塁打573本(11位) 打率0.256

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この動画の0.17から横から映したシーンが有る。後ろに重心移動しながら、グリップを少し引き、そこから始動している。構えでもボトムハンドが突っ張り気味なので、ボトムハンドの引きが強い。


少々長い動画だが、全編に打撃シーンがちりばめられている。キャリア後半になるにつれて、構えがドッシリして来て、パンチャーらしくなっている。


アメリカの野球ファンから見てもそうかも知れないが、日本の野球ファンから見れば特に、キルブリューのスイングは「大男が力任せに振り回している」ようにしか見えないだろう。しかし、そこに近代野球の打撃フォームに通じる遺伝子が隠されており、このキルブリューの遺伝子が現在のメジャーリーグの打撃技術を作り上げるのに、一役買う事になる。

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