2013年9月5日木曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(3)ジェイソン・ワース

アメリカの白人に多い、コンパクトでタイトなスイングをするオートマチックステップのバッターだ。日本でも、このタイプの白人打者は安定した成績、勝負強い打撃を見せて、重宝されている。

ジェームズ・パチョレック
ボビー・ローズ
アンディー・シーツ

等が思いつく。オートマチックステップの一つの在り方だろう。





ワースは打席での粘り強さでも知られており、2009年には、一打席で何球投げさせたかを見る指標において、メジャー最高の数字を挙げた。

キャリアの中で目を惹くのは、2008〜2010のシーズンだろう。

2008年 24本塁打 打率0.273
2009年 36本塁打 打率0.268
2010年 27本塁打 打率0.296

今のメジャーで、これだけの数字を残す事は、容易では無い。

2013年も、これまでの所、107試合で、打率0.320 本塁打21本を記録している。

動画は、敢えて、横からのスローが有るものを選んだ。このワースも、完璧なオートマチックステップでは無く、後ろ脚に体重移動して、前脚の踵を挙げてから始動するタイプだ。2つ目の動画では始動する瞬間に後ろ脚股関節が割れるのが見て取れる。

これは、力の発揮としては絞りの力を発揮しているはずだ。(始動時の股関節伸展)

体重が乗った状態で、地面を絞って押し込もうとするので、その反動で、逆に股関節が割れる。脚上げ型のパンチャーに多く見られる動作で、日本人でも城島やGG佐藤が、こういう動きを見せていた。

いずれにしても、ワースのように後ろ脚に体重移動してから始動すると、重心移動の先行から、回転が大きくなり、フォロースルーでは前脚が開きやすくなる。それに加えて、構えでは捻りが小さく、肩も平行なので、後ろ脚に体重が残りやすい。これも、前脚が開きやすい原因になっている。

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