2013年9月6日金曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(7)アンドリュー・ジョーンズ

日本に来日して話題になっている大物メジャーリーガー。1996年に19歳ワールドシリーズ2打席連続ホームランを打ち、名前を売った。



この頃のステップは、やや後ろ脚へ重心移動してから始動しているように見えるが、基本的にはスムーズな動きで素晴らしい。力だけではなく、柔軟な技術力を兼ね揃えている早熟の天才打者である。ボンズ、グリフィー級の逸材だと思ったが、その後、ノーステップにしたり、オートマチックステップもどきにしたりと、ありがちな試行錯誤を繰り返して、安定しなかった。素材的には、今のMLBでもトップクラスである事は間違い無い。一級品の野球センスを持つ選手だろう。

日本では基本的に、落ち着いた打撃を見せており、それほど豪快さは感じさせない。アンドリュー・ジョーンズの「力」と「技」のうち「技」を前面に押し出そうとしているようにも見える。


が、下の動画のように、身体がはちきれるような豪快なスイングをすることが出来る打者で、もっと、こうした感じを前面に出してほしいと思う。


日本では、オープンスタンスからのオートマチックステップを見せている。ジョーンズもまた、オートマチックステップの周辺を行ったり来たりしながら、その真ん中に留まる事は無かった。ただ、ずっとその真ん中に留まった打者が必ずしも凄いかと言えば、それこそ単なる力任せであったりして、難しい。

こうした事を考えると、やはりオートマチックステップが理論を彼等に導入したい思いにかられる。

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