2013年9月15日日曜日

オートマチックステップ巡礼の旅(53)アレックス・カブレラ

丁度、バレンティンが記録を更新した事もあるが、マグリオ・オルドニェスと、ベネズエラ繋がりと言う事で採り上げたい。アレックスもカブレラも南米系では良く有る名前なので、色んな顔が浮かぶが、言うまでも無く、西武で55本を打ったカブレラである。

「このくらいのパワーの打者は、メジャーにはゴロゴロいる」と言う台詞を良く聞くが、来日当時のカブレラ程、飛ばす打者は、メジャーにもそんなにいるわけでは無い。ダイアモンドバックス時代、カブレラの打撃練習を見たランディー・ジョンソンも(打撃練習がアトラクションになっていた)マグワイア以上の飛距離だとコメントしている。

ちなみに、ダイアモンドバックスには1年だけ在籍し、31試合で、ホームラン5本 打率0.263。それでいて、20代後半の、それだけ飛ばす打者が日本に来た理由は良く解らない。

カブレラと言えば、二段ステップの教科書的な存在だが、晩年にはオートマチックステップで打つ姿が多く見られた。

一球目のファール、二球目のホームランのどちらも、見応えの有るスイング。最後の方に横からのスローが有るが、後ろ脚に重心移動してから始動しているのが良く解る。


この動画もオートマチックステップ。キャリア終盤、オリックスやソフトバンクに在籍した頃の動画には、オートマチックステップで打っているシーンが見られる。


一見して、三振かホームランかのようなイメージが有る。確かに三振は少なくは無いが、それ以上に緩いボールや、低いボールに柔軟に対応する、対応能力の高さがウリで日本球界での通算打率は0.303と3割を越えている。また、wikiの成績表を見れば解るが、成績の安定感も特徴。片手でフォローを取る事も有ったが、基本的には両手で振り抜く打者で、それゆえの対応力の高さ、安定感、押し込みの強さを見せていた。

こちらは、二段ステップで打つシーン


NPB通算12年間で 打率0.303 本塁打357 と言う成績を残している。


DVD発売中です。詳細は、コチラへ。