2013年4月6日土曜日

左腕のパンチャー

メジャーの投手を調査しているが、想像以上にスインガータイプが少なくて驚いている。一流所には、比較的多いが、パーセンテージで言うと、どうやら9割くらいがパンチャーのようだ。

理論的には、自分の間で投げられる投手は(ゴルフのドライバーショット同様)パンチャーであるメリットが打撃に比べて小さい。しかし、クイックモーションや牽制の速さと言った点ではやはりパンチャーが有利になる。球速はパンチャーの方が豪速球投手が多いが、やはり速い球を投げたいと言う欲求が、パンチャーのメカニズムに結びつきやすいのだろう。藤川球児は見事なスインガータイプなので、理論的に、どちらが球速が出るとは決めつけられない。

要するに、パンチャーと言うのは、どこかで「エイッ」と力を入れて投げる投げ方の事だから、むしろそっちの方が普通なのかもしれない。恐らく昔の投手を調べても、想像以上にパンチャーが多いだろう。日本のオールドタイマーでも、沢村栄治や金田正一、稲尾和久はパンチャータイプだ。特に沢村栄治などは、思い切り前脚を突っ張ってスリークォーターから投げる典型的なパンチャーだ。一方、江夏豊や堀内恒夫はスインガータイプだ。

スインガータイプは特に左投手に多い。右利き左投げの場合、やはり右腕を振る場合はスインガーを選択するのだろうか。ただ、左腕パンチャーのエース級も少なくは無い。ヨハン・サンタナは典型的だが、デビッド・プライスもそうだ。そして、ブレーブスで豪速球クローザーだったビリー・ワグナー。そして、アロルディス・チャップマン。

現在、20球団近くの40人枠登録選手と、キャンプの招待選手(non roster invitees)を洗い終わったが、55人分の左腕パンチャーの動画が得られた。ただ、メジャー経験が無く、mlbglobalに動画の無い選手の動画は、そのファイルに入れていないので、実際には70人はいると思う。

下の動画はロッキーズの40人枠登録投手で、メジャー経験は少ないが、典型的な左腕パンチャーだ。

エドワード・ガブレラ