2012年7月11日水曜日

7月11日 雑記

(1)MLBホームランダービー

プリンス•フィルダーが優勝しました。二段ステップでしたが、オートマチックステップ効果も有るかもしれません。オートマチックステップは二段ステップや脚上げ型の打者にとっても、スイングを良くする練習になるためです。

youtubeにアップされてる範囲で注目したのは、プリンス•フィルダー、マーク•トロンボ、ホセ•バティスタ、アンドリュー•マッカチェンです。

★プリンス•フィルダー http://www.youtube.com/watch?v=JIjq9l6Fuh8&feature=plcp

両手で振ってる動画を選びました。良い巻き戻しですね。ただ、おそらくそれまで片手で振っていたので、そのクセで腕の出が速くなり、腰に対して肩の出が速くなってます。そのため前脚軸が固定される前に肩が回ってくるので、前脚が開き、全身が一体となって回転しています。ですから巻き戻しも身体全体が巻き戻る感じになってます。この感じは、片手でフォローを取った後に両手で振った際に良く見られる感じです。つまり片手フォローの悪影響が出ているのです。

もう一つ。http://www.youtube.com/watch?v=f46I3E6J1IM&feature=plcp

★ホセ•バティスタ http://www.youtube.com/watch?v=xajAwNRmwj0&feature=plcp

ホセ•バティスタの長所の一つが後ろ脚の使い方の上手さで、インパクトまでに一度浮くものの、その直後に着地し、フォロースルーの反作用をしっかりと受け止めている点です。ですからフォローが力強く、ガツンと言う感じになるのです。

★マーク•トロンボ http://www.youtube.com/watch?v=8OyqPcVKFiA&feature=plcp

普段は二段ステップですが、脚上げ型で来ましたね。これぞ脚上げ型と言った感じというか、まんまAロッドですね。Aロッドに感想を聞いてみたいところです。この片手フォローの跳ね挙げて止めるような感じはパンチャー特有です。フォローでボトムハンド側の背筋が効くのでしょう。

★アンドリュー•マッカチェン http://www.youtube.com/watch?v=m-Ibp1gytBA&feature=plcp

おそらく、この選手は黒人の中でも、腸腰筋が強いのでしょう。骨盤が前傾して、ハムストリングスが凄く効いています。始動時と、スイングの時に地面を押す力が物凄く強そうです。0.14の1スイング目でも、構えで屈曲していた後ろ脚股関節が、フォロースルーで伸展するところに注目すると、ハムストリングスによる股関節伸展の強さが解ります。コメツキ虫のような感じですね。

この4人のスイングが見られただけでも、今期は良い感じでした。

(2)http://www.youtube.com/watch?v=paIfng41Rf8&feature=plcp

Robert Andino

スイング自体はパンチャーらしくていい感じなのですが、数字が伴ってきません。これだけバットを動かしてリズムを取ると、腕が柔らかく使えないでしょう。ちょっとした変化で凄く良くなりそうな選手なのですが。

(3)http://www.youtube.com/watch?v=JhIt_Pw7Yn4&feature=plcp

Chris Davis

恐らくスインガーでしょう。他の動画を見ても、軽く振ってる感じが目立ちます。 ただ、腕の構えはパンチャーですね。オリオールズはこういう感じの左打者が多いです。アメリカでもパンチャーとスインガーの分類を定義出来る理論は無いはずですから、そういうバッターは多くいます。

ただ、この打者、今期0.271の14HRと活躍しています。そういう場合も有ると言う事です。その、理論通りに行かないところが面白いのです。もちろん、大きな流れは理論通りに行く事が多いのですが、常に例外は有り、そこからまた新しい発見が有るのです。

例えば、ホームランダービーに出場したカルロス•ベルトラン。スイッチヒッターですが、この打者の左打席はの分類が非常に難しいのです。

http://www.youtube.com/watch?v=QLAX_dCJrTk&feature=plcp

どこかでパンチをかけてると思うのですが、機構的に重心移動が(パンチャーとしての始動に)先行する打ち方になっているのでしょう。そのぶん、どうしても押しながら引く感じになるのだと思います。