2012年7月1日日曜日

7月1日雑記

(1)http://www.youtube.com/watch?v=GBlKN2s09Ok&feature=plcp

Lucas Duda 初めて見た打者ですが、このインコースの打ち方は半端無いですね。前にもチュ•シンスのところで書きましたが、こうやってスクエアに踏み込んで真ん中を打つ感じでインコースを打つ打者がMLBには多いですが、左打者がこうやってインコースを打つのは凄いです。

(2)http://www.youtube.com/watch?v=ifGJnj30Hks&feature=plcp

今期売り出し中のエドウィン•エンカーナシオンです。トップハンドで加速してるのがよくわかるスイングです。日本で一般的な打撃理論を良く勉強した人がこういうスイングをするためには半ばヤケクソにならないと出来ないでしょう。自分自身の事を考えてもスインガーで打っていた頃、ドン底のスランプの時にヤケクソで力任せに打ったら打てた事が有りましたが、その後になんで打てたのか考えだすともうダメでしたね。今思うと、それが強く打つと言うパンチャーの基本だったわけです。その時のスイングは丁度こんな感じでした。

ただ、これはコーチングの面で気がついた事ですが、真剣に上手くなろうとしている中学生や高校生に「何も考えずに思い切り打て」と言うとバカにしてるのかと思われる可能性が有ると言う事です。そのため、ある程度理詰めで話し、スパイス的にそういう言葉を使った方が効果的なのです。

日本のスポーツ関係者は特に「力任せ」と言う言葉を嫌いますが、スポーツで力が強いのが悪いわけが無いし、そもそも身体を上手く使わないと力は出ません。ですからその力に任せて思い切りボールを引っ叩いてやれば良いのです。スインガーでは確かに力感が無い割りに飛ぶと言うのは有りますが、パンチャーの場合、力感が出ます。

(3)http://www.youtube.com/watch?v=lQFh1O_LFMI&feature=plcp

セスペデスも爆発的な活躍を見せているわけでは有りません。何かと評価の高いキューバの打撃ですが、実態は少し違うと思います。確かにリナレスの頃は世界の先を行っていた感が有ったように思いますが、やはり世界との交流の無さ故にガラパゴス化、と言うより取り残されている感が有ります。その意味では日本と似ています。セスペデス程の逸材でも、このステップ、このフォロースルー、この前脚の開き方だと苦労すると思います。