2012年7月2日月曜日

7月2日雑記

(1)http://www.youtube.com/watch?v=EqhJc97cR0g&feature=plcp

マーク•トロンボ この打者はぱっと見て成功を予期出来ました。パンチャーのツボをソツ無く抑えているからです。現在0.313 HR19 申し分無い数字です。アメリカで野球をやっていて、周りで良く打つ選手のマネを総合してみると、だいたいこんな感じのフォームになるのでしょう。逆に言うとそこにアメリカ球界の凄さが有るわけです。それは世界中から一流の選手が集まって来るからでしょう。

(2)http://www.youtube.com/watch?v=N-kiN4TZTIM&feature=plcp

ハンター•ペンス トロンボとは対照的に「俺打法」の個性的なフォームです。スインガータイプと見ています。しかし、スイングスピードが凄い。バットを振り込んでいるのがよくわかります。(実際、練習熱心な事で有名です)
振り込む事でしか出ないスイングスピードというものが有りますが、そういう選手は昔の方が多かったと思います。今は筋トレでパワーはある物の、振り込んだ凄みを感じさせる打者が減りました。日本でもそうです。

(3)http://www.youtube.com/watch?v=3-8nFixRwaU&feature=plcp

前にも書きましたが、今期目立っているエドウィン•エンカーナシオン。最後の方に横からの映像が有りますが、見るとトップハンドのワキも締め気味の構えです。そして突っ立ち気味です。

この打者の長所は「後ろ脚の力を使える」「始動ポジションから強く打つと言うパンチャーの基本が出来ている」の2点です。構えでは股関節を割ってませんが、絞ったり、膝を曲げて大腿四頭筋を効かせたりしてないのが良い所です。リラックスした状態で立ち、そこから後ろ脚に体重を乗せ、一気にパンチを放ちます。後ろ脚でいい感じで立てているので、そこからハムストリングスが強く働き、重心移動が充分に起こり、いわゆる「大きなトップ」を形成してパンチ力を発揮しているのです。重心移動が大きいので、肘を挙げて構えないでもトップハンドのパンチが効くのです。

この動画(http://www.youtube.com/watch?v=gvevIz-FYcg&feature=plcp)でも、重心移動の時に後ろ脚のハムストリングスの力を強く使えている事がわかります。だからボールに対してグ―ンと踏み込んで行くような動きになるのです。こういう打ち方のパンチャーもタマにいます。ある意味「リラックスした状態から一気にパンチを放つ」と言う感覚をそのまんま形にして表現したような打ち方ですね。そういう意味ではシンプルと言うか、悪く言えばやはりヤケクソのような打ち方ですね。ただヤケクソと言うのもパンチャーと言う打ち方の本質を良く表している言葉では有りますが。実際、パンチャーを理解する前は、こういう打ち方は本当にヤケクソで打ってるだけだと思ってました。