2015年5月16日土曜日

STEP5 ワインドアップのステップ

※)ここで言う「ワインドアップモーション」とはあくまでも脚の運びの事です。腕の動きに関してはBPL理論ではノーワインドアップタイプを採用しています。



 ワインドアップモーションでは構えで打者に対してほぼ正対しており、そこから軸足を約90度ターンさせてプレートにセットして投げます。この90度ターンを一気にやってしまうと身体に余分な捻りが入りやすく、フォームが安定しません。そこで、上の動画のように軸足のターンを2回に分けて行う事が大切です。つまり約45度づつターンさせると言う事です。さらに言うと最初に構えでは打者に対して完全に正対して構えるのでは無く、少し斜めに身体を向けていた方が良いでしょう。これによって約70度のターンを35度、35度の2回に分けて行うくらいにするのがベストです。

 ペドロ•マルティネス(斜めに構えて2回に分けて軸足をターンしている)


 なお、具体的には以下の手順で足を踏み替えます。

ステップ1 前足を後方に引きつつ、後ろ足を35度ターンさせる。実際には前足を引く動作の後半くらいに膝と股関節の屈曲が起こるので、その動きを利用して後ろ足を軽く浮かせてターンさせる。

ステップ2 前足を後方に引いて着地させたら、次に後ろ足を35度ターンさせてプレートにセットする。このとき後ろ足の踵で軽く地面をトンと押すようにすると前脚が挙りやすくなる。

 以下の動画でイメージを掴んでください。


 なお、いわゆる「プレートの踏み方」についてですが、下図(1)のような軸足の置き方が正しい方法です。(2)のように斜めにセットすると打者方向に力が向きやすいイメージが有りますが、実際には軸足股関節周辺の筋肉が働きにくくなりパワーをロスします。