2015年5月7日木曜日

大谷の首

 大谷の打撃の良い所は脊柱を前傾させて股関節で体を折ってるので、ハムストリングスと大腿四頭筋でハムストリングスが主導になっている点だ。しかし勿体ないのは首が立っている所。こうすると脊柱軸が首のところで折れてしまう。胸椎が前弯して腰椎が後弯した逆S字になりやすい。つまり骨盤が後傾して腰が引ける。この点が改善されればさらにハムストリングスが使えるだろう。右のBPL理論実践者と比較してほしい。大谷の「どことなく腰の引けた感じ」は首が立っているところに原因が有る。ちょっと首を傾けるだけでグッと腰が入るのだが。

 ただし難しいのは首を傾けるともっとバットが寝る。そうなると今より腕に負担のかかる構えになる。そういう事に対する対応もコミでやっていかないと、この問題は改善されない。そうした事をするだけの能力を今の日本プロ野球の指導者が持っているはずも無いのだが。