2015年5月8日金曜日

STEP2 パンチャーとスインガーの基本メカニズムを理解する


 まず「BPL理論とは」の中の「パンチャーとスインガーの分類」を読んでください。その上で、以下の実験(両タイプの基本メカニズムの実験)を行って、それぞれの方法を実際に体感してください。やってみると感覚が違う事はもちろん、身体の使う部位も違う事が解ると思います。

スインガータイプの実験 自然体で立ち、腕は力を抜いておく。その状態から体重移動と身体の回転を起こして、その力を利用して腕を振る。腕は「振る」と言うよりも「振られる」という感覚になる。



パンチャータイプの実験 ある程度腰を落としてドッシリと構え、振る腕はあらかじめトップの位置に置いておく。そこから準備動作を一切とらずに、瞬発的に力を発揮してパンチを打つ。パンチを打とうとするとステップや重心移動がオートマチックに起きる。「下半身の体重移動や回転を利用して腕を振る」という考え方を完全に捨て去る事が第一歩になります。



 まずパンチャーとスインガーの違いを身体で理解する事が第一歩です。実験は打撃動作に近いですが、投球動作の腕の振りにも同じ事が当てはまります。つまり、下半身体幹部をまず動かして、その運動量を利用して腕を走らせる方法と、下半身を土台として一気に瞬発的に力を発揮して腕を振り抜く方法の違いです。

※)パンチャーの実験の動作では「担ぎ投げ」あるいは「捕手投げ」になるでは無いかと思われるかもしれませんが、BPL理論では担ぎ投げとアーム式を防ぐ事を重視しています。この点についての回答はSTEP4で説明しています。