2013年5月20日月曜日

柳 賢振(リュ・ヒョンジン)の骨格は父親ゆずり

柳 賢振(リュ・ヒョンジン)は今期韓国球界からドジャーズに入団した左腕で、今のところ4勝2敗、防御率3.42と、中々の成績を残してドジャーズを助けている。

そのリュ・ヒョンジンの打撃フォームに注目してほしい。


胸椎の後彎が顕著な体型をしている事が解る。そしてややヒッチするような腕の動きでタイミングを取っている。単純に言うと「腕でタイミングを取るタイプ」だ。

胸椎が後彎した体型だと、肩甲骨が胸郭の上に被さるので、このようにバットを動かしてタイミングを取っても、あまり腕に力みが入らない。同じ事を「背中が無い」体型の人がやると、腕が力みまくってまともなスイングにはならないだろう。

ただ、この動画で興味深いのは、ヒットを打った後に客席の父親が映っている事だ。立ち上がっている姿を見ると、見事に脊柱がS字カーブを描いており、胸椎の後彎、腰椎の前彎ともにハッキリと形成されている。リュ・ヒョンジンの体型は父親譲りと言う事なのだろう。

ロビンソン・カノーも胸椎の後彎が顕著で、腕を動かして打つタイプだ。リュ・ヒョンジンとロビンソン・カノーのタイミングの取り方はよく似ているが、それは同じ骨格上の特徴を活かした共通点である。


ライアン・ジマーマンも大きなヒッチをするが、こうした動きは骨格的な特徴に根ざしたものであるから、誰にでも出来る事では無い。


こうした見方が出来ないとメジャーリーガーの技術を日本人が採り入れる事は出来ない。