後編は練習法とスローイングについてです。
さて、そこで具体的な練習法ですが、骨格の良さを活かすためにも、まずは股関節を中心とした基礎的な練習を継続的に行なうようにしてください。基礎的な練習をみっちりやる事が今一番重要な事で、それがまず第一歩になります。(ただ、まずはとにかくバットを振り込む事が一番大切です。)
※)練習名は動画ファイルに付けた名称と微妙に違っている場合が有ります。
1)骨で立つ感覚、ハムストリングスで立つ感覚を磨く
a)高重心(骨で立つ)
腰反り腸腰筋ストレッチ
大腿四頭筋の弛緩(プルプル)とハムストリングスの収縮を確認
踵小刻み足踏み
8の字揺らぎ体操
揺らぎからの高重心スイング
b)低重心(ハムストリングスの力で地面を捉える)
大の字腸腰筋ストレッチ
踵足踏みスクワットダウン
踵足踏みスクワットダウンし、低重心スイング(短い軽いバットで素振り)
2)股関節を割る感覚を掴む
膝の自動回旋による下腿部の捻りを確認
下腿部の捻りと足首の連動を確認
股割り体操
リズム股割スクワット
構え作りリズムスクワット
股関節の絞りケリ(or座り割れ絞り体操)
腸腰筋ストレッチ(腰反り系)
腸腰筋その場ステップ
揺らぎ体操
揺らぎ構え作り体操(割れた上で、膝の角度が違う両脚のラインを作る。鏡で確認)
揺らぎながら構えを作って、スイング
3)捻りを作る
ゴルフ捻り体操(水平に捻らない後ろに傾かない 中心軸で股関節ラインに沿って捻る)
割れ絞り体操
割れ絞りパンチ
割れ絞りジャンプ
捻りと後ろ脚の割れを強調して、スイング(素振りorティー)
4)投手方向から見たバランス を確認する
腸腰筋その場ステップ
胸椎後湾、首の角度、踵体重 を意識してスイング
反り腸腰筋ストレッチ
リズム股割りスクワット
揺らぎを習得した後に行う
さらに、股関節、体幹、脚の基礎的な運動機能を高めるトレーニングとして下記のものを行なって下さい。
■パワー系
■サイレントピリオドボックスジャンプ
■ハムストリングス踏み台昇降
■片脚ハムストジャンプ
■腸腰筋ストレッチ~スキップ腕振り~坂道ダッシュ
●反り系
●腸腰筋ストレッチ(大の字で反って、股割りで終わる)
●腸腰筋ストレッチ(腕組み)
●腸腰筋ストレッチ(タオル)
●腸腰筋その場ステップ
●仰向け腸腰筋その場ステップ
●前後ノリリズム
▲アップダウン系
▲腰反り立位体前屈屈伸~リズム股関節伸展スクワット
▲ディープスクワットアップダウン
▲ランニング腕振りアップダウン
▲バンザイアップダウン
▲腰反りリズムアップダウン
▲左右ずらしアップダウン
▲高速アップダウン
▲対角線リズムステップ
▲アップダウンリズム
♣割れ絞り系
♣割れストレッチ
♣リズム股割りスクワット
♣アウトエッジリズム股割りスクワット
♣座り割れ絞り体操
♣アップダウンリズム割れ絞り体操
♣割れ絞りパンチ
♣割れ絞りジャンプ
♣左右ターンリズム割れ絞り体操
♣割れ捻りリズム
♣割れ捻りリズムステップ
★ハム立ち、骨立ち系
★腰反り立位体前屈屈伸
★四頭筋弛緩とハム収縮の確認
★腸腰筋ストレッチ~踵足踏みスクワットダウン~股関節内絞り
★腸腰筋ストレッチ~手ハサミ踵足踏みスクワットダウン~股関節内絞り
★腸腰筋ストレッチ~踵小刻み足踏み
★腸腰筋ストレッチ~8の字揺らぎ体操
♦ランニングフォーム系
♦踵着地腕振りスキップ
♦腕振りアップダウン
♦腕振り脊柱たわみウォーク
♦踵体重割れ絞りツイスト
▼脚ストレッチ系
▼ハムストリングスストレッチ
▼膝自動回旋体操
▼下腿部と足首の連動
▼柱持ちサッカーキックジャンプ
スローイング編
まず、基礎的な練習として、オートマチックステップ投げの練習をシャドーグリップ(粘着テープを巻いたもの)を用いて行なってください。これは素振りと同時にやると効果的です。バットの重さで硬くなった筋肉を柔らかくする効果があるためです。また逆に素振りも、スローイングのための筋力トレーニングになります。
そして、肩を柔らかくするために、肩のストレッチも行なって下さい。順番はバット外旋が一番最初です。(ギュッと力を入れるので)そして腕回しが最後です。
オートマチックステップスローではハムストリングスで立てている事(骨で立つ感じ)と、あまりスタンスが狭すぎたり広すぎたりしない事に気をつけてください。また手を少し中心より後ろに置きます。(後ろ脚股関節のラインに沿った捻りによる)動画の構えはスタンスの広さは丁度良いです。ただ、もう少し右肘を下げて肩の力を抜いた方が良いでしょう。手は肘よりも上に置く事で、テークバックで肘から挙る動きがやりやすくなります。
オートマチッックステップ投げに関しては、特に問題が無く、フォーム上のポイントも抑えられているので、この感じでどんどん練習していってください。肩の回転がまだ少し硬いですが、それも地道に続けていくと、すこしづつ回転が良くなって来ます。ただ、この投げ方は「腸腰筋が効き、骨盤が前傾し、ハムストリングスが効いた状態」を作り、ハムストリングスが使えていなければ、上半身に頼ることになり、肩や肘に負担がかかるので、まずはボールを投げるのでは無く、シャドー中心で行なうようにしてください。
※)骨盤を意識的に前傾させると脊柱が全体的に反ってしまうのでNGです。あくまでも腸腰筋をストレッチした後に、自然に骨盤が前傾し、胸椎が後彎した姿勢を作るようにしてください。
ピッチングフォームについて。
さて、そこで具体的な練習法ですが、骨格の良さを活かすためにも、まずは股関節を中心とした基礎的な練習を継続的に行なうようにしてください。基礎的な練習をみっちりやる事が今一番重要な事で、それがまず第一歩になります。(ただ、まずはとにかくバットを振り込む事が一番大切です。)
※)練習名は動画ファイルに付けた名称と微妙に違っている場合が有ります。
1)骨で立つ感覚、ハムストリングスで立つ感覚を磨く
a)高重心(骨で立つ)
腰反り腸腰筋ストレッチ
大腿四頭筋の弛緩(プルプル)とハムストリングスの収縮を確認
踵小刻み足踏み
8の字揺らぎ体操
揺らぎからの高重心スイング
b)低重心(ハムストリングスの力で地面を捉える)
大の字腸腰筋ストレッチ
踵足踏みスクワットダウン
踵足踏みスクワットダウンし、低重心スイング(短い軽いバットで素振り)
2)股関節を割る感覚を掴む
膝の自動回旋による下腿部の捻りを確認
下腿部の捻りと足首の連動を確認
股割り体操
リズム股割スクワット
構え作りリズムスクワット
股関節の絞りケリ(or座り割れ絞り体操)
腸腰筋ストレッチ(腰反り系)
腸腰筋その場ステップ
揺らぎ体操
揺らぎ構え作り体操(割れた上で、膝の角度が違う両脚のラインを作る。鏡で確認)
揺らぎながら構えを作って、スイング
3)捻りを作る
ゴルフ捻り体操(水平に捻らない後ろに傾かない 中心軸で股関節ラインに沿って捻る)
割れ絞り体操
割れ絞りパンチ
割れ絞りジャンプ
捻りと後ろ脚の割れを強調して、スイング(素振りorティー)
4)投手方向から見たバランス を確認する
腸腰筋その場ステップ
胸椎後湾、首の角度、踵体重 を意識してスイング
5)前軸 の効いたスイングを作る
ゴルフ捻り体操で、後ろ肩、前腰、前足のラインを確認
前軸に体重を乗せ、後ろ脚股関節を割って、スイング(スタンスは狭め)
ゴルフ捻りで、捻りに伴う脊柱のたわみを確認
捻りによる脊柱のたわみを作り、頭を投手寄りに置き、スイング。
踵体重で膝緩め、クラウチング。捻りを入れてスイング
ゴルフ捻り体操で、後ろ肩、前腰、前足のラインを確認
前軸に体重を乗せ、後ろ脚股関節を割って、スイング(スタンスは狭め)
ゴルフ捻りで、捻りに伴う脊柱のたわみを確認
捻りによる脊柱のたわみを作り、頭を投手寄りに置き、スイング。
踵体重で膝緩め、クラウチング。捻りを入れてスイング
6)揺らぎ
反り腸腰筋ストレッチ
タオル腰反り腸腰筋ストレッチ
腸腰筋その場ステップ
8の字揺らぎ体操
揺らぎ体操
7)揺らぎによって構えを作る
リズム股割りスクワット
構え作りリズムスクワット
股関節絞りケリ
腸腰筋ストレッチ(腰反り系)
腸腰筋その場ステップ
揺らぎ構え作り体操
揺らぎで構えを作ってスイング(素振りorティー)
8)揺らぎから打ちにいく間
揺らぎを習得した後に行う
前足の足踏みを止め、止まってから一泊の間を置き、スイング
バットの動きも止める。バットの重さを全身に分散させる
リラックスし、体の重みを地面に落とす。
フッと一息吐くくらいの間で止まってからスイング
(軟式少年くらいの軽いバットを使用したほうが解りやすい)
9)グリップ(バットを振るときは短く持ち、両手の間を少し離す)
手で回内&肘伸ばし
バット振り子前腕捻り
胸椎後湾とグリップのコックを確認
グリップ作り股割り
股関節内捻り
股関節を割り、重心の低い構えから、胸椎後湾とグリップの関係を確認し、スイング
狭いスタンス、絞ったグリップから鋭く一気に振り抜くスイング
(軟式少年くらいの軽いバットを使用したほうが解りやすい)
9)グリップ(バットを振るときは短く持ち、両手の間を少し離す)
手で回内&肘伸ばし
バット振り子前腕捻り
胸椎後湾とグリップのコックを確認
グリップ作り股割り
股関節内捻り
股関節を割り、重心の低い構えから、胸椎後湾とグリップの関係を確認し、スイング
狭いスタンス、絞ったグリップから鋭く一気に振り抜くスイング
10)両脚のライン(後ろ脚の膝が外、前脚の膝が内) を作る
股割り体操
リズム股割スクワット
両脚ライン作りリズムスクワット (両脚股関節を均等に割り、上半身を捻る)
股関節内絞り
腸腰筋ストレッチ(腰反り系)
揺らぎ構え作り体操
スイング
以上の基礎的な内容を練習するようにして下さい。上記の練習メニューをこなせば、重要なポイントが習得出来るようになっています。
さらに、股関節、体幹、脚の基礎的な運動機能を高めるトレーニングとして下記のものを行なって下さい。
■パワー系
■サイレントピリオドボックスジャンプ
■ハムストリングス踏み台昇降
■片脚ハムストジャンプ
■腸腰筋ストレッチ~スキップ腕振り~坂道ダッシュ
●反り系
●腸腰筋ストレッチ(大の字で反って、股割りで終わる)
●腸腰筋ストレッチ(腕組み)
●腸腰筋ストレッチ(タオル)
●腸腰筋その場ステップ
●仰向け腸腰筋その場ステップ
●前後ノリリズム
▲アップダウン系
▲腰反り立位体前屈屈伸~リズム股関節伸展スクワット
▲ディープスクワットアップダウン
▲ランニング腕振りアップダウン
▲バンザイアップダウン
▲腰反りリズムアップダウン
▲左右ずらしアップダウン
▲高速アップダウン
▲対角線リズムステップ
▲アップダウンリズム
♣割れ絞り系
♣割れストレッチ
♣リズム股割りスクワット
♣アウトエッジリズム股割りスクワット
♣座り割れ絞り体操
♣アップダウンリズム割れ絞り体操
♣割れ絞りパンチ
♣割れ絞りジャンプ
♣左右ターンリズム割れ絞り体操
♣割れ捻りリズム
♣割れ捻りリズムステップ
★ハム立ち、骨立ち系
★腰反り立位体前屈屈伸
★四頭筋弛緩とハム収縮の確認
★腸腰筋ストレッチ~踵足踏みスクワットダウン~股関節内絞り
★腸腰筋ストレッチ~手ハサミ踵足踏みスクワットダウン~股関節内絞り
★腸腰筋ストレッチ~踵小刻み足踏み
★腸腰筋ストレッチ~8の字揺らぎ体操
♦ランニングフォーム系
♦踵着地腕振りスキップ
♦腕振りアップダウン
♦腕振り脊柱たわみウォーク
♦踵体重割れ絞りツイスト
▼脚ストレッチ系
▼ハムストリングスストレッチ
▼膝自動回旋体操
▼下腿部と足首の連動
▼柱持ちサッカーキックジャンプ
スローイング編
まず、基礎的な練習として、オートマチックステップ投げの練習をシャドーグリップ(粘着テープを巻いたもの)を用いて行なってください。これは素振りと同時にやると効果的です。バットの重さで硬くなった筋肉を柔らかくする効果があるためです。また逆に素振りも、スローイングのための筋力トレーニングになります。
そして、肩を柔らかくするために、肩のストレッチも行なって下さい。順番はバット外旋が一番最初です。(ギュッと力を入れるので)そして腕回しが最後です。
オートマチックステップスローではハムストリングスで立てている事(骨で立つ感じ)と、あまりスタンスが狭すぎたり広すぎたりしない事に気をつけてください。また手を少し中心より後ろに置きます。(後ろ脚股関節のラインに沿った捻りによる)動画の構えはスタンスの広さは丁度良いです。ただ、もう少し右肘を下げて肩の力を抜いた方が良いでしょう。手は肘よりも上に置く事で、テークバックで肘から挙る動きがやりやすくなります。
オートマチッックステップ投げに関しては、特に問題が無く、フォーム上のポイントも抑えられているので、この感じでどんどん練習していってください。肩の回転がまだ少し硬いですが、それも地道に続けていくと、すこしづつ回転が良くなって来ます。ただ、この投げ方は「腸腰筋が効き、骨盤が前傾し、ハムストリングスが効いた状態」を作り、ハムストリングスが使えていなければ、上半身に頼ることになり、肩や肘に負担がかかるので、まずはボールを投げるのでは無く、シャドー中心で行なうようにしてください。
※)骨盤を意識的に前傾させると脊柱が全体的に反ってしまうのでNGです。あくまでも腸腰筋をストレッチした後に、自然に骨盤が前傾し、胸椎が後彎した姿勢を作るようにしてください。
ピッチングフォームについて。
メジャーの投手のイメージが持てているだけあって、やらんとしている事は良く理解出来ている形です。イメージが無い人に比べると、その辺はやはり全然違います。
ただ、バランス的には上体が背中側に傾き、膝が曲がり過ぎているので、大腿四頭筋で体重を受け止めてハムストリングスが効いていません。次に、腕を逃がす事が出来ていません。
脚の挙げ方については、まーやんさんの記事(http://bplosaka.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4.html)に詳しく書いてありますので、それを読んでください。「腕を逃がす」ことについても、そこに書いてあります。まずはピッチャーズハイキックを行い、脚の挙げ方のポイントを掴むようにしてください。
ピッチングフォームについても、スイング自体は遅いですが、形は悪く有りません。また、フォローからフィニッシュについては、そこまでの動きが悪いと良い形になりませ。そうした意味ではフォームの善し悪しを見る上での基準になりますし、自分で投げていても、フィニッシュが悪いと言う事はどこかに問題が有ると言う事がわかります。首位打者さんのフォームを見る限り、ポイントがよく抑えられているので、良いフォローからフィニッシュだと言えるでしょう。
まず、1コマ目で、グラブが胸の前に残ってますが、これが重要です。そして投げた後に後ろ脚がしっかりと前に出て来ます。最終的に投球腕の肘が曲がる(伸ばした反動で曲がる)のはパンチャーの特徴でペドロなんかもやってましたね。これも良い形です。そして、ここでもまだグラブが胸の前に残っているのは素晴らしいです。
↑ペドロのフィニッシュ。後ろ脚が前脚をクロスするように出て、一塁側に着地。この時、グラブ腕はまだ体の前に残っており、投球腕の肘は伸びた反動で曲がり、ガッツポーズの位置に来る。(このフィニッシュの形を利用してガッツポーズを取る投手もいる)
ピッチングフォームで、もう一つ大きな問題は、ワインドアップモーションの時、打者に正対した状態から前脚を引く時に、後ろ脚の膝をカクッとさせて緩める事が出来ていない事です。これについても、まーやんさの記事に書いてありますが、前脚を引く事で(後ろ脚に対して)骨盤が前傾するので、ハムストリングスが引き伸され、その伸張反射により膝が曲がると言う事です。これは膝カックンと同じ現象です。(膝カックンではハムストリングスを叩く事でハムストリングスが伸ばされて伸張反射が起きる)
※)伸張反射 伸ばされた筋肉が無意識で収縮する現象。居眠りしている時に下がった首が跳ね上がる現象や、脚気の検査で行なう「膝蓋腱反射」が代表例。
下記の動画で、前脚を引くと同時に後ろ脚の膝が膝カックンを起こして緩む事を確認してください。
この膝カックンによって膝が緩む事で、下図のメカニズムによって股関節伸展の力が地面に伝わりやすくなるので、脚を挙げる時に軸足踵でトンと踏む感じがやりやすいのです。そうするとトンと踏むと同時に前脚もポンと挙りやすくなります。ただ、膝が「曲がって」しまうと、大腿四頭筋が効くので、曲げるのでは無く「緩める」事が重要です。
首位打者さんの場合は、前脚を後ろに引く時の「膝カックン」が出来ていないので、その御に、軸足踵でトンと踏む感じも出来ていません。この結果が、前脚を挙げた時にハムストリングスが効いていないと言う問題に繋がっているのでしょう。
ランニング編
ランニングについては、まだ腕の振りがとって付けたような感じになっています。(少しワキが開き過ぎている)このへんについては、ソルトさんの動画を参考にしてください。
(スキップで習得出来る捻りを伴った)腕の振りは坂道ダッシュでは強調しやすくなりますが、平地を走る場合は、坂道ダッシュほどでは無くなります。ただ、最終的には無意識で出来るようになる事が重要です。意識すると肩に力が入って逆効果になります。
以上です。