成績表
タイプ パンチャータイプのオートマチックステップもどき 右投げ左打ち
メカニズム的には「オートマチックステップもどき」だが、「もどき」というほどオートマチックステップとの判別が難しいケースでは無い。ある意味、ノーステップ打法と言っても良いくらいだ。
「もどき」にも関わらず、40本以上のホームランが打てるのは、後ろ脚股関節を割って構えているからだろう。左脚と左腕の力を有効に使うことで、メカニズム上の問題点をカバーしている。ただ、ホームランを量産している年の打率は低いので、やはりその辺はこの打法の限界が出ているのだろう。
また、センターカメラから見ると良く解るが、膝が投手方向に潰れて、背中がS字カーブを描けていない。こういう構えではハムストリングスが使いにくいので、股関節伸展で腰を突き出す力が使いにくいから、フォロースルーもコンパクトなものになる。
似たような特徴を持つのが、ジェイソン・ヘイワードだ。背中が平らで、膝がつぶれ、スイングはフォロースルーがコンパクト。どこかギクシャクしていて伸びやかさが無い。こういう感じは、ハムストリングスが使えていない一つの表れだと言える。
が、そうした数々の問題を抱えながらも、打てるのは、やはり黒人特有の身体的な資質の高さが有るからだろう。