2012年6月19日火曜日

胸椎後湾型と腰椎前湾型


例えば、Dexter Fowler は、典型的な胸椎後湾型ですね。構えにもそれが出ていますが、下の動画で0.25からのホームイン後の歩き姿を見ると、解りやすいでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=E8g1HmUiUQs&feature=plcp

前回紹介したCameron Maybin もそうですが、胸椎後湾型の人は痩せて背が高い印象が強いです。
太っている場合、お腹の重みで腰椎が前湾し、骨盤前傾になりやすいのは有名ですが、黒人においても腰椎前湾型は、どちらかと言うとずんぐりした体型に多い印象が有ります。
一方、痩せていると、下に引っ張る負荷が無い分、腰椎が過度に前湾する事が無く、胸椎の後湾のアーチが明確になりやすいのでしょう。アーチ構造は負荷が大き過ぎると潰れます。痩せている人は、アーチ構造を下から引っ張るお腹の重みが小さいので、胸椎後湾のアーチが明確になりやすいのでしょう。

ただ、その一方でAroldis Chapman のように、痩せている体型でも腰椎前湾型の黒人はいるので、遺伝や、成長期の身体の使い方等の問題もあるはずです。Hank Aaron も若い頃は痩せていました。

ただ面白いのは、胸椎後湾型と腰椎前湾型で、スイングの特徴が違うと言う事です。

胸椎後湾型の場合、ボトムハンドの引きが小さい、如何にもパンチャー的なスイングになる事が多いのです。ボトムハンドで引くためには、肩甲骨が脊柱に引きつけられる必要があり、そのためには胸椎が前湾する必要があるためです。

Dexter Fowler  のスイング (0.32~横から)
Cameron Maybin のスイング (0.41~横から)
Alex rios のスイング (0.41~横から)

一方、腰椎前湾型の場合、ややボトムハンドで引いてるスイングになりやすいのですが、それがあながち悪いとも言い切れません。なぜならこの場合、骨盤前傾が顕著な分、ハムストリングスの力がより強力に使えるので、股関節伸展を利用した骨盤のスピンがより強力になると思われるためです。

Adrian Beltre のスイング(0.40~横)


因に宮本武蔵は身の丈六尺、つまり約180センチあったと言われており、当時の日本人としてはかなりの大男だと言う事になります。それで絵をみると、少なくとも太っていません。武蔵も胸椎後湾型だったと思います。この体型は日本人でも時折見られるからです。


この動画でも青いズボンの方は特に胸椎後湾型ですね。黒人ダンサーは基本的に胸椎後湾型が多い印象が有るのは、手足が長い体型の人がダンサーになっているからでしょう。胸椎後湾型の骨格は如何にも重力の影響を受けていない感じの骨格に見えますね。フットワークも軽い印象がります。