2012年6月13日水曜日

黒人体型



0.16前後で、白い服のダンサーを横から映したシーンが有りますが、背中の盛り上がり方がすごいですね。腰椎もしっかり前湾しています。
立位で骨盤が前傾していると言う事は股関節が屈曲している事を意味しますから、大殿筋も引っ張られて力を発揮しやすくなります。それで大殿筋が発達しているのでしょう。

そして、手の平は後ろに向いています。胸椎が後湾し、肩甲骨が外転するので、手のひらが後ろを向くのです。
0.19の正面からのシーンでは、胸から上が前にせり出して、お腹が凹んでいる感じですが、これも良い肉付きを意味します。

彼らは、先天的条件が良い上にダンスを通じてハムストリングスと腸腰筋を上手く使う動きを日常的に行っているために、これだけ肉付きが良いのでしょう。こうした人達に少しでも近づいて行く事が重要になるわけです。

因に0.04の準備体操で股関節を割る時にしっかり上半身を前傾させて下を向いているのが素晴らしい。

この動画では派手なダンスシーンに目が行きがちですが、私が最も注目するのは0.29~0.35で赤のズボンのダンサーがリズムに乗り始めるシーンで「フリ」が始まっていないこの体幹でリズムを取っているシーンに日本人が真似出来ない黒人の体型を活かした動きのフィーリングが非常に良く出ているわけです。フリが始まると、その部分は日本人でもマネ出来るので、違いがむしろ解りにくくなります。そういう意味では0.29~0.35こそ「凄い」のです。

次に、下の動画のレブロン•ジェームズを見てみましょう。(白いバンダナと、ベースボールスタイルでシャツを着ている選手)



他の選手(0.30あたりの白いシャツの選手)にも見られる傾向ですが、右肩から、首、左肩に至るラインが前にせり出して、胸が凹み気味に見えます。大胸筋は発達しているはずですが、胸椎が後湾しているので胸が凹んで見えるわけです。

日本人体型のままウェートトレーニングに励むと、胸がムチムチと盛り上がって来て、あまり機能的な感じの身体付きではなくなります。こうなると、腕の内旋もやりにくくなるので、特に野球選手には向かない体型になるわけです。バッティングでも、インサイドアウトのスイングが難しくなります。

次にバリー•ボンズを見てみましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=sxPFNPmvUXU&feature=plcp

2.45からが解りやすいですが、やはり胸より上の肩の部分がせり出しており、胸は凹んで見えます。ボンズがあれだけバットを動かして打てるのも、この体型が有ればこそで、後湾した胸椎の上に肩甲骨が被さっているので、腕を動かしても力まないのです。ダンクシュートの時に空中で上手くボールを動かせたり、内野手が無理な姿勢からボールを投げられるのも元を辿れば同じ理由です。

最後にベビーフェイスを見てみましょう。3.10と、3.49の座っているシーンが解りやすいですが、同じような肉付きをしています。こういう肉付きで、なで肩でも怒り肩でも無い黒人は大体において筋が良く、音楽、映画、スポーツ等では目立った存在になっている場合が多いのです。バラク•オバマ、デンゼル•ワシントン、ウィル•スミスなどもそうです。