2012年6月24日日曜日

真似出来ない黒人の打ち方

ブランドン•フィリップスも非常に黒人らしい動きをする選手です。

http://www.youtube.com/watch?v=v2F0i2DXJuU&feature=plcp

黒人には時々、このようにバットを大きく動かしてリズムを取る打者もいます。ゲーリー•シェフールドやバリー•ボンズ等もそうでした。白人でもいます。

これは、胸椎の上に肩甲骨が被さっているために出来る事で。日本人がマネしようとすると肩甲骨が被さっていないぶん上半身の力を使い過ぎるので、肩回りと腕の筋肉の緊張から、バットの加速に大きく支障をきたします。

もちろん、黒人がやってもそれは同じ事なのですが、その割合が日本人と比べると極めて小さいと言う事なのです。片手でフォロースルーを取るのもこれと同じ事で、日本人には特に不向きな技術だと言う事です。(パンチャーの場合)

メジャーの選手を参考にするべきでは有るのですが、同時に「彼らの骨格だからこそ、出来る(やっても良い)事」と言うのも知っておく必要が有ります。日本人の場合「外国人(特に黒人)の身体機能に少しでも近づく」と言う努力をした上で「外国人だからこそやっても良い事」をやらないように避けて通ると言う事の二つが必要になると言う事です。それをやって初めて彼らに太刀打ち出来る可能性が生まれます。この考え方は特に重要です。なんでもかんでもメジャーを真似れば良いと言う事では無いのです。彼らと我々の間にある壁はそれほど大きいと言う事です。

言うまでも無く最悪なのは、「外国人的な身体機能を獲得するための努力」をしないで「外国人だからこそやっても良い事(表面的なフォームに出やすい)」をマネしてしまうと言う事です。これをやると「やはり外国人の打ち方は日本人には無理」と言う話になってしまいます。

塚口理論がバリー•ボンズに一つの理想型を見いだしながら、ボンズのフォームをコピーする方向性を取らないのは、そうした理由があるためです。