2013年9月2日月曜日

国籍による打撃フォームの違い(黒人編)

長い事メジャーを見ていると、同じ黒人系でも、国によって打撃フォームの傾向が有ることに気が付く。

特に解りやすいのは、アメリカ、キューバ、ドミニカの3強だろう。ベネズエラやプエルトリコと言うのは、上記3国に比べて、白人の混じっている比率が高い。メキシコになると、もっとそうだろう。

まず、アメリカ。野球の伝統が長いので、指導が一貫しているのか、良くも悪くも堅い。ステップ等の挙動も小さく、スイングもコンパクトだ。バーノン・ウェルズとか、トリー・ハンター、ジャスティン・アップトン、カーティス・グランダーソン、ジェイソン・ヘイワードのようなフォームは典型的なアメリカ式だ。

バーノン・ウェルズ


次に、ドミニカ。アメリカとは対象的。少し体格の有る選手は、大きく脚を挙げて、そこから大きなスイングで一発を狙って来る。カルロス・サンタナ、マニー・ラミレス、ホセ・バティスタ等が典型的だ。また、少し小柄な選手になると判で押したようにスイッチヒッターであると言う印象が多い。

カルロス・サンタナ


最後にキューバ。キューバの場合は「キューバ打法」と言われるように、ステップは小さいが、そこからのスイングは一発狙いで大きい。フォロースルーが特徴的(片手か、背中に巻き付ける)なので、ステップの小さい打ち方からそういうスイングをする選手を見ると、だいたいキューバ系だと解る。オマール・リナレス、ヤシエル・プイーグ、アレクセイ・ベル等が典型的だ。

ヤシエル・プイーグ