後ろ脚に重心移動しながら、タイミングを取り、前脚がつま先立ちになった状態から始動するオートマチックステップ。フォロースルーの取り方と良い、若干、キューバっぽい打ち方だが、ドミニカ出身の選手である。
この動画の後半に、横からのスローモーションが有るが、それを見ると、どのあたりで始動しているか等の、基本メカニズムが読み取れる。
まだ、38歳で、充分やれるはずだが、既にメジャーでは席を失った格好になっている。この辺がメジャーリーグのレベルの高さを感じさせる所だろう。日本に来る噂も有ったが、日本なら、まだ充分に助っ人外国人として、大きな存在感を発揮出来るだろう。
メカニクスに注釈を加えるなら、後ろに重心移動しながら身体を捻ってタイミングを取るため、回転や重心移動が先行し、ボトムハンドの引きが強く、フィニッシュも開き気味で、やや回転が過剰なスイングをする。この点は、パンチャーとしてはパワー発揮の面でマイナスに作用する要素だ。
しかし、ヘッド入れ型の構えと、動きながらタイミングを取る打ち方が、筋肉の緊張を防ぐメリットをもたらしており、その結果、対応力が高く、打率も高いと言うわけだろう。
1試合4安打
悪球打ちで有名な選手だが、スイングはしなやかで打率が高い。思いっきり振って来るので一発屋のイメージが有るが、むしろ打率の高さがウリである。16年間で打率0.320以上を7度も記録しているのは、パワーヒッターとしては驚異的だ。
16年間の通算成績は、 打率0.318 本塁打449本 打点1496 安打数2590
自身では「打撃で意識している事は特に無い。思い切りボールを打つ事くらいだ。」と言っているが、そういう打ち方なので、ゲレーロの言っているのは正しい。本能で打っていると言うよりも、そうしたメカニズムの打ち方であるということだ。まぁ、そうした打ち方を採用した時点で、既に「本能で打っている」と言えるかもしれないが。
wikiには膝を故障して守備に就けなくなったと書いてあるが、2010年には盗塁4、2011年には盗塁2を記録している。DHの有るパリーグが獲得したら、アンドリュー・ジョーンズとブラディミール・ゲレーロの2人がパリーグでプレーする事になる。まだ独立リーグに籍を置いているので、あり得ないとも言い切れない。
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