2015年4月19日日曜日

はじめに

 私の理論が世に出たのは2005年に発表された「メジャーリーグのバッティング技術」が最初だが、その後、数多くの発展改良を加えながらも、その根幹部分は変わっていない。

1)パンチャーとスインガーの分類法(旧トップハンドトルクとウェートシフト)
野球の打撃、投球はその根幹部分(加速メカニズム)の違いにより、パンチャータイプとスインガータイプに分けられる。この2つのタイプの違いを認識しない限り、適切な技術指導は不可能である。

2)股関節運動理論
多くのスポーツで優位に立っている黒人系選手の身体機能の優位性はその骨格的特徴に根ざしている。腸腰筋を適切にトレーニングする事によって、体を作り替えて行けば、彼らに近づく事が出来る。その他、股関節の斜め回転理論もある。

3)随意動作と不随意動作の区別をつける
投球動作や打撃動作は意識的動作(随意的動作)と無意識的動作(不随意的動作)に分けられ、それらは原因と結果の関係(因果関係)で結びついている。意識するべき事はそれほど多くなく、究極的には1つにまで絞られる。それが「ボールを強く打つ」事であり「球を標的に向けて速く加速する」事である。これらは「無心で」と言う表現に結びつく。

 以上の3点を幹として読み解いて行くと、私の理論の大筋を理解できるだろう。