今回のテーマは
1)後ろ足の3点支持
2)捻って後ろ脚股関節を割り、後ろ脚で地面を捉えた構えから振る
3)下腿部の角度や3点支持、捻りと連動した後ろ脚股関節の割り等を意識し、後ろ戻りを無くす
4)打つ意識の素振り(内角 真ん中 外角)
5)外角を打つ事による後ろパワー
6)内角を打つ事による前脚股関節の伸展とヘッドの抜け
等でした。
特に、動画の最初のスクワットダウン置きティーには、今の林さんに欠けているピースがほとんど全部詰まっています。そして、この練習は非常に上手く出来ています。なので、スクワットダウン置きティーと内角を打つ素振りを組み合わせて、後は巻き戻しの躍動感を失わない事に気をつければ、スイングはかなり良くなると思います。
※)スクワットダウン置きティーはハムストリングスに負荷がかかり、良い意味でトレーニングになるのですが、若干、硬化を招く可能性も有るので、腸腰筋系のトレーニングやストレッチを挟み、バランスを取りながら行なうと良いでしょう。また、バットを、かなり短く持つので、1キロくらいの少し重いバットを使うのも良いトレーニングになります。
続きます。
もともと、器用と言うか、基礎的な技術力が有った方なので、新しい事をやってみた時に、すんなりと出来る部分は有ります。しかし、その事が逆に根本的なテーマを置き去りにしながらも、傍から見ると「出来ている」と思わせてしまう危険性を孕んでいます。
現状で言えば、良いクセもついてきたものの、悪いクセもついてきたというか、このあたりでもう一度、股関節を割る事とか、ハムストリングスを使う事とかを基礎から見直して土台固めをした方が良いと思います。
また、スローイングでも首を傾けるクセを無くすとか、そうした「クセ」を取って行く作業が必要になります。例えば、軽いシャドーの中で目標を見たまま腕を振る事を繰り返して、そうしたフォームで投げられる身体を作って行く作業などが必要になります。これは動的ストレッチング効果を期待した練習です。
つまり、色々な動きがパッと見は出来ているのですが、基礎的な身体の使い方の部分で、消化しきれていないままになっている事が有ると言う事です。なので、長い目で見た場合、ここでもう一度、基礎固め、土台固めをしっかりしておく事が重要になるのでは無いかと言う事です。もちろん、それ自体時間がかかる作業で、他の問題と平行してと言う事になりますが。
続きます。
細かい分析は、これまでにかなり書いて来たので、今回はこのくらいにしておきます。次回は、ハムストリングスや腸腰筋がどのくらい使えているかとか、股関節の割りとか、後はスローイングの動きのクセを無くすと言った、基礎的な内容をもう一度重点的に行ないたいと思います。
いずれにしても、上手くなって来た事によって、その反面として悪いクセもついてきているのが現状です。(それは言葉では表現しにくいですが、身体の使い方に偏りが出て来て、良いパフォーマンスとそうでない時の差が大きいと感じます。)ですので、このあたりで一度、基礎的な身体の使い方から見直した方が良いと言う考えです。
以上です。