2013年7月26日金曜日

山下さん 進化の記録6



今回のテーマは

1)後ろ足の3点支持
2)捻って後ろ脚股関節を割り、後ろ脚で地面を捉えた構えから振る
3)下腿部の角度や3点支持、捻りと連動した後ろ脚股関節の割り等を意識し、後ろ戻りを無くす
4)打つ意識の素振り(内角 真ん中 外角)
5)外角を打つ事による後ろパワー
6)内角を打つ事による前脚股関節の伸展とヘッドの抜け


でした。

今回、最大の収穫は、肘から挙るテークバックが出現してくれた事でしょう。野手であると言う事を考えると、この投げ方の中だけでも、肘から挙るテークバックが綺麗に作れれば、それで充分です。なので、オートマチックステップ投げのシャドーや肩ストレッチなどで、この感覚を忘れないようにし、また、精度を挙げて行ってください。

続きます。

山下さんは、林さんとは逆のタイプで、パッと見で不器用に見える部分が有るものの、良い意味でも悪い意味でも身体の使い方にクセがついていない部分が有ります。そのぶん、身体の力を素直にボールに伝えられるのが良い部分です。また、かなりハムストリングスも使えるようになってきました。

こうした選手の場合、まだまだ投げるのも打つのも反復練習を重ねる事で、身体に「良いクセ」をつけていく必要が有る段階です。そうした意味で、あまり小さい調子の上下動に左右されずに、とにかくやっつけ仕事の感覚で数をこなして行く事が重要であり、また反応力を高めるために、積極的に崩される状況での打撃を経験していく事(実戦的な練習)も大切です。

一つだけ気をつけなけれなならないのは「やればやるほど悪くなって行く」と言う状況に陥った場合で、そうした場合は、やっているトレーニング法とか、取り組んでいる技術的テーマを疑って見直して行く必要が有ります。しかし、そうでは無く、良くなったり悪くなったりと言った程度の問題なら、ほとんど気にする事は無いでしょう。そうでは無く、より高い次元で良くなったり悪くなったりするようにしていく事が重要であるということです。

続きます。

細かい分析は、これまでにかなり書いて来たので、今回はこのくらいにしておきます。次回は、身体を捻って打つ事とか、前脚軸を作る事とか、そうしたポイントになる身体の使い方を見直して行きたいと思います。山下さんの場合は、良い意味でも悪い意味でも、身体の使い方にクセが無く、身体の力は素直に使えているのですが、逆にもうちょっとクセをつけていかないと一段上のレベルに挙って行けないと言う事です。クセを付けると言うのは、こうやって身体を使うと、良い感じでバットが走ってくれるんだとか言う感覚を憶えて行くということです。

以上です。