2013年7月10日水曜日

ダグ・フィスターとマックス・シャーザー

タイガースの右腕先発3本柱はメジャーでも最強と言われている。(ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー、ダグ・フィスター)

今回は、ダグ・フィスターについて書きたい。


スインガーのようなフワッとした投げ方だが、実はパンチャーである。独特の弾くようなカーブとバリエーション豊富な「シュート系」の球が持ち味だ。

変化球も一口にスライダー、ツーシーム、カットボールと言っても、例えばツーシームと呼ばれる球だけでも豊富にバリエーションが有る。ノコギリクワガタと一口に言っても、そのバリエーションが豊富にあるようなもんだろう。そういうふうに見て行くと「球種」と言うのは実質的に何種類あるのだろう。

ただ、フィスターのフォームで良く無いのは、セットポジションからクイックで投げる時の構えで、グラブの位置が低いこと。(0.42〜)グラブは肘より高い位置にある事で、そこからグラブとボールが割れる時に両手が落下する動きが大きくなる。そうすると、その反動で肘から挙る形が作りやすい。フィスターのように手の位置が低いと、肘から挙るテークバックが出来ずないので胸の張りも小さくなるし、アーム式や担ぎ投げになりやすい。

その意味で、良い見本になるのが、同じタイガースのマックス・シャーザー。2球目にクイックからの投球が有るが、手の位置が肘より高い。


フィスターのようなクイックの構えを取る投手は日本人にも多い。たぶん手を低く置く事で力が抜けるからだろう。ただ、力が抜けるからと言って、必ずしも良い事ばかりでは無い。因に、シャーザーは今期、開幕から無傷で13連勝を挙げている。