2013年3月30日土曜日

二刀流?

日本ハム大谷翔平の二刀流が話題になっているが、非常に疑問を感じる判断だ。そもそもアメリカや中南米と違い、日本人の中から、あれだけ上背が有り、技術的にもソツの無い投手は、そうそう出て来る物では無い。どう考えても投手として大事に育てるべきだろう。本来なら、今年一年、二軍で経験を積ませても良い。前半を二軍で過ごし、後半にボツボツお目見えし、来期から本格的にスタートを切ると言うのが妥当な線だと思うが。

WBCで敗退し、もう一度、日本代表を一から作り直そう的な状況の中で、藤波や大谷のようなタレントはその中心になるべき人材であるはずなのに、日本野球のレベルの中だからこそ通用するような二刀流をやって喜んでいて良いのだろうか。

日本ハムは大谷を「大きく育てたい」と思っているのだと思うが、それは「NPB的な視点での」大きく育てたいであり「世界的な視点での」大きく育てたいでは無いと言う事なのだろう。あるいはそうした発想が出て来ないということは世界の野球を本気で見ていないと言う事なのかもしれない。

また、野手をしていて、余計な怪我をしたらどうするのだろうか。何をしていても怪我をする可能性は有るが、余計な事をして怪我をする必要は無いではないか。また、将来的にはメジャーを志望しているそうだが、それであればなおさら二刀流等と言っている場合では無い。世界のトップレベルのプレーを見ていれば、こうした発想は出て来ないと思うのだが。。

とにかく、この判断は(大谷が上手くいこうがいかまいが)褒められたものでは無い。にしても、高卒の二刀流ルーキーに開幕からレギュラーの座を明け渡す日本プロ野球とは何なのか。

ついでにどうでも良い話だが、現役プロ棋士(プロキシ)がコンピュータに負ける。このニュースややこしい。実際、聞いてるとコンピュータが勝ったのか負けたのか途中から混乱して来る。制作側も面白がっているフシが有る。