この記事はJHETTさんの個別分析記事ですが、チワワさんのフォームも引き合いに出しますのでチワワさんも参考にしてください。JHETTさんの場合、脚を挙げる時の骨盤後傾と降ろす時の前傾を非常に上手く使えています。それに加えて、ラボでの練習において、腸腰筋をストレッチした後で股関節をクッと屈曲させるいい感じがつかめていたので、始動ポジションで上手くハムストリングスで立てている投球が何回かあります。ただ、打撃の構えも見ても思ったのですが、股関節を割る感覚がイマイチです。昔の動画だとそこそこいい感じで割れていたのですが。
後ろ脚股関節が割れた状態からニュ〜ッと絞り動作を起こしながら伸展する事で地面を押す動作が重要なのですが、この力があまり使えていません。これは以前から一環している問題です。JHETTさんのように股関節の割れが上手く作れず、始動時の下半身の力が弱い人をこれまで何人か見てきました。JHETTさんもそのタイプのように見えます。ですので、そのへんの研究と実践が非常に重要だと思ってください。
それからもう一点、グラブとボールを割る動きに少し力が入っているような感じがします。その辺はチワワさんが非常に上手いのですが、少しヒップファーストがキツすぎるのも原因かもしれません。チワワさんくらいのバランスで重心移動を行った方がクラブとボールが自然に割れます。
詳細分析
JHETTさんのフォームで気になる点として、グラブとボールを割る動きに力が入っているように見えると言うのが有り、その原因として、重心移動初期のヒップファーストの角度が大きすぎるのせはないかと書きました。さらにそれに付随して以下の点が気になります。「テークバックで肘が伸び気味に投球腕」「股関節が割れずに膝が内に折れる後ろ脚」「ややキツいヒップファーストの角度」この3つです。下の写真はその動作のメカニズムを表現しています。
後ろ脚股関節が割れた状態からニュ〜ッと絞り動作を起こしながら伸展する事で地面を押す動作が重要なのですが、この力があまり使えていません。これは以前から一環している問題です。JHETTさんのように股関節の割れが上手く作れず、始動時の下半身の力が弱い人をこれまで何人か見てきました。JHETTさんもそのタイプのように見えます。ですので、そのへんの研究と実践が非常に重要だと思ってください。
それからもう一点、グラブとボールを割る動きに少し力が入っているような感じがします。その辺はチワワさんが非常に上手いのですが、少しヒップファーストがキツすぎるのも原因かもしれません。チワワさんくらいのバランスで重心移動を行った方がクラブとボールが自然に割れます。
詳細分析
JHETTさんのフォームで気になる点として、グラブとボールを割る動きに力が入っているように見えると言うのが有り、その原因として、重心移動初期のヒップファーストの角度が大きすぎるのせはないかと書きました。さらにそれに付随して以下の点が気になります。「テークバックで肘が伸び気味に投球腕」「股関節が割れずに膝が内に折れる後ろ脚」「ややキツいヒップファーストの角度」この3つです。下の写真はその動作のメカニズムを表現しています。
これは、下図のように、ヒップファーストで上半身を捕手方向に倒す回転(オレンジのセグメントの回転)が、脚を斜めに倒す回転(黄緑のセグメントの回転)と腕を引き上げる回転(青のセグメントの回転)を引き起こすからです。
これは、3つのセグメントのうち、どのセグメントの運動が原因となっても起こりうる動作で、前にハンターさんの記事でも書きましたが、非常に良く見られる問題なのです。
そのため、重心移動のシーンで後ろ脚股関節の伸展で体を持ち上げる力が弱いので、前脚が着地した時の膝が曲がり過ぎてしまっています。
特に平地でのスローイングの場合、マウンド上に比べてヒップファーストの角度が浅くなるので、重心が高いフォームになりますから、その点を考慮すると、平地でのこの膝の角度は問題です。マウンドでも下の写真くらいの膝の角度で良いくらいです。
下の動画の冒頭にジョニー•クエトの投球練習が3球ありますが、前脚の角度を見てください。軽く投げているので全力投球に比べるとやや重心は高いと思いますが、この感じで良いんです。
http://www.youtube.com/watch?v=WbQI2INt49U&feature=plcp
この前脚が着地した状態から、パンチャータイプの場合、(無意識下で)前脚の股関節、膝関節を伸ばしながらパンチを放つのと同じメカニズムで腕を振ります。前脚を着地したトップの形を作り、そこからパンチを打つ実験をしてみると、前脚を伸ばす事によって強いパンチが打てるのが解ると思います。
ただ写真の投手(比嘉幹貴)の場合、少し前脚が伸びるタイミングが早すぎるかもしれません。その点、ラボ室内の動作ではJHETTさんのフォームも悪く無いのですが。。
図aのように前脚の膝が90度くらいに曲がるまで重心を下げた状態から前脚を曲げたままパンチを打つ場合と、図bのような前脚の角度からパンチを打つと同時に前脚を伸ばす場合で、どちらが強くパンチを打てるのかと言うと、図bの場合だと思います。
前脚股関節、膝関節の伸展で地面を押す事によって発生する地面反力は、重心移動にブレーキをかけると同時に体幹の前屈のトルクを強化する事で、パンチを打つ力を強くする働きが有ります。(前脚の固定が弱く、重心が前方に流れながらの状態でパンチを打つと、パンチの押す力が上手く加わらないのはイメージしやすいと思います。)
そして、着地の時点で図aのように膝があまり深く曲がり過ぎていると、体重が着地した前脚にかかりにくく腰が落ちてしまうのですが、着地の時点で図bのような膝の角度になっていると、体重が着地した前脚に上手くかかってくれるのです。
ただ、JHETTさんの場合、投げ終わった後のターン&倒れ込みは中々ダイナミックで良いものがあります。しかし2コマ目で前脚が浮いてジャンプしてしまうのは、理想的な倒れ込みの形では無いでしょう。これも、前脚の着地する角度が良くなると改善されると思います。恐らく、前脚股関節の伸展に伴う内旋が弱いので、前脚の壁が上手く機能せず、重心移動と回転に踏み堪えられないのだと思います。ただ、そのくらいの勢いがついているのは良い点です。
投げ終わった後のターン&倒れ込みで理想に近いのが体を捻るフォームにする前のジョニー•クエトですね。2010年のフォームを動画で見てください。特に動画後半の倒れ込み方は体がキレて来たのか素晴らしいものがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=KwNqjBwcpQg&feature=plcp
前脚がきちんと伸びて、着地した前脚に体重が乗る、理想的なターン&倒れ込みです。この動きを目指してください。(クエトは体を捻るフォームを採用して大化けしたのですが、フォーム自体は捻らない頃の方が良かったのですがね。)
まず、ヒップファーストの角度がキツいと言う事ですね。その結果、後ろ脚股関節が割れにくく外転主体になり、膝が内に折れ、重心が下がって前脚が上手く使えないと言う悪循環です。
さらに、グラブとボールの割れ方がきごち無いのも、ヒップファーストがキツいからでしょう。もう少し自然に上半身の角度を保った方がグラブとボールが自然に割れてくれます。その辺はチワワさんが非常に上手いです。これ以上無いくらい理想的なヒップファーストの角度とグラブとボールの割れ方です。投球腕の肘が非常に良い角度に曲がっているのもそのためです。
なお、良い点も勿論、多々あります。投げた後のダイナミックさも良いですが、グラブの残り方。これが素晴らしいです。これ以上無いくらい理想的なグラブの残し方が出来ています。
また、脚を挙げる時に後傾した骨盤が降ろす時に前傾する動作も素晴らしいですね。ただ、ここまで骨盤が前傾するまで始動を我慢してしまうと、始動ポジションで既に重心移動が始まり過ぎた状態になりやすく、そうなるとパンチャーとしての始動時の下半身の力の発揮が弱くなってしまう可能性があります。
また、骨盤が前傾する事によってハムストリングスが効いて来るので、頭の位置が伸び上がるようになってしまうのですが、この動作も強調され過ぎると、始動時の下半身の力の発揮が弱くなります。そのような場合、特に肩に負担がかかります。
伸び上がる動作に付いてはラボでの会話でも有ったと思うのですが、JHETTさんの場合、始動ポジションを形成するタイミングも課題ですね。伸び上がるシーンで押さえ込む意識と言う事も確かに以前に書きましたが、それ以上に、もう少し(と言ってもコンマ何秒ですが)早いタイミングで始動した方が良いのかなと思います。今の所、脚を降ろして、骨盤を前傾位に戻してからと言う意識が強いのでは無いでしょうか。それだと前述のように始動前に重心移動が起きている状態になりやすいです。
それよりも、前脚を挙げたと思ったら、フッと一瞬力を抜いて、すぐ始動するくらいのイメージの方が上手くいくと思います。
始動のタイミングと言う意味ではティム•ハドソンは参考になります。ワインドアップの方が解りやすいです。
http://www.youtube.com/watch?v=kY5dsxeudRg&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=A-VgDLCX7ZA&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=9C5wN2Sj1fQ&feature=plcp
ティム•ハドソンは前脚を挙げる時に上半身が背中側に傾くのと、腕を大きく挙げるので、膝で体重を受け止めて、膝が潰れており、重心移動にダイナミックさが無いのが難点ですが、ラボでさいようしているメジャー式の前脚の挙げ型からの始動と言う意味においては参考になる一人ですが、もう少し遅くても良いですね。
ハビアー•バスケスくらいが理想でしょうか。ラボで採用している方向に最も近いと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=-nrLPz6I4kE&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=U_WEW-IXBHE&feature=plcp
始動ポジションの形成が早すぎると重心が沈み過ぎる傾向は有ると思います。骨盤が後傾した状態からの始動になるからでしょうか。ラモン•ラミレスはそのケースでしょう。
ラモン•ラミレス
http://www.youtube.com/watch?v=YEMelsFTueE&feature=plcp
始動するタイミングについては、試行錯誤が重要だと思いますが、最も力を発揮出来るタイミングと、そこに至るまでの動作を掴んでください。
だいたい、以上ですが、チワワさんの分を書く過程で少しだけ追加します。
JHETTさんの場合、やはり始動ポジションを形成するタイミングと言うのが重要なテーマだと思います。私自身でも、セット始動をしないと言う理論変更後、始動ポジション形成のタイミングについては試行錯誤を重ねています。どのように教えるのが普遍的かと言う事も考えています。
その結果「始動ポジションの形成が遅いと始動時の下半身の力が使えず、肩に負担がかかる」と言う事が解ってきました。そして「始動ポジションは動きではなくリズムで捉える」と言う事の重要性も解ってきました。
つまり「前脚を挙げたと思ったら、フッと一瞬力を抜いて、すぐ始動する」と言う事です。実際にはハビアー•バスケス(遅い)とティム•ハドソン(早い)の中間くらいでしょう。
2010年の捻るフォームにする前のジョニー•クエト(http://www.youtube.com/watch?v=KwNqjBwcpQg&feature=plcp)は、理想に近いです。(グラブとボールの割り方がワザとらしいですが。)そのため、フィニッシュが豪快になっているのでしょう。重要なポイントですが、骨盤が前傾位に戻り、骨で立つ感覚を確認してからの始動では始動が遅すぎます。始動しながらオートマチックに骨盤が前傾位に戻るようでなければばりません。ヤンキースのデビッド•ロバートソンの骨盤の動きは良いです。(http://www.youtube.com/watch?v=OVtX-pHZvf8&feature=plcp)
最も力が発揮出来て、ターン&タンブルフィニッシュが豪快になる始動のタイミングを試行錯誤で掴んでください。
打撃
バッティングについては、主にピッチングとの関連と言う観点から書きます。まず、動画を見ると、骨で立つ感覚は非常に良く掴めているのですが、股関節を割る事が出来ていないのが解ります。(昔に頂いた動画ではもう少し割れていましたが。)その意味ではピッチングと傾向が同じですね。
最後のスローモーションを見ても、股関節が割れていないので始動時の力が弱い事が解ります。横にスライドするような重心移動になっていますが、これは放物線軌道の重心移動にならないとパワーが生まれません。(放物線軌道になるとタスキラインが充分に引き伸ばされ、また着地した前脚に体重が乗ります。)
これは、3つのセグメントのうち、どのセグメントの運動が原因となっても起こりうる動作で、前にハンターさんの記事でも書きましたが、非常に良く見られる問題なのです。
特に問題なのが、後ろ脚の股関節が「割れ」では無く「外転」になる事で、そうなると、膝が内に折れやすくなります。結果的に膝が前に潰れ、大腿四頭筋が効いて、ハムストリングスが緩み、ハムストリングスの力が使えなくなってしまうのです。投球腕の動作についても肘が伸びたテークバックになりやすいのが問題です。
下の写真を見ても、膝が内に折れ、かつ前に潰れている事が解ります。こうなると、始動ポジションでハムストリングスを使って立てていても、その後の重心移動のシーンでハムストリングスの力を充分に使えません。
特に平地でのスローイングの場合、マウンド上に比べてヒップファーストの角度が浅くなるので、重心が高いフォームになりますから、その点を考慮すると、平地でのこの膝の角度は問題です。マウンドでも下の写真くらいの膝の角度で良いくらいです。
下の動画の冒頭にジョニー•クエトの投球練習が3球ありますが、前脚の角度を見てください。軽く投げているので全力投球に比べるとやや重心は高いと思いますが、この感じで良いんです。
http://www.youtube.com/watch?v=WbQI2INt49U&feature=plcp
この前脚が着地した状態から、パンチャータイプの場合、(無意識下で)前脚の股関節、膝関節を伸ばしながらパンチを放つのと同じメカニズムで腕を振ります。前脚を着地したトップの形を作り、そこからパンチを打つ実験をしてみると、前脚を伸ばす事によって強いパンチが打てるのが解ると思います。
ただ写真の投手(比嘉幹貴)の場合、少し前脚が伸びるタイミングが早すぎるかもしれません。その点、ラボ室内の動作ではJHETTさんのフォームも悪く無いのですが。。
ただ、JHETTさんの場合、基本的には重心移動のシーンで後ろ脚股関節の伸展の弱さから、重心が沈んでしまい、前脚の膝が深く曲がった状態で着地してしまうので、この前脚の伸展を上手く使えていない傾向が多分にあります。
そこで実験ですが、下の写真のポーズを作ってください。前脚が着地して、肩は45度くらい投手方向に回転した状態です。この状態からパンチを打つ実験を行ってください。
図a
図b
前脚股関節、膝関節の伸展で地面を押す事によって発生する地面反力は、重心移動にブレーキをかけると同時に体幹の前屈のトルクを強化する事で、パンチを打つ力を強くする働きが有ります。(前脚の固定が弱く、重心が前方に流れながらの状態でパンチを打つと、パンチの押す力が上手く加わらないのはイメージしやすいと思います。)
そして、着地の時点で図aのように膝があまり深く曲がり過ぎていると、体重が着地した前脚にかかりにくく腰が落ちてしまうのですが、着地の時点で図bのような膝の角度になっていると、体重が着地した前脚に上手くかかってくれるのです。
前脚に体重がかかると、前脚股関節伸展の力も上手く使えます。ですから、図bくらいの前脚の角度で着地する事が重要なのです。
そしてJHETTさんの場合、後ろ脚股関節の伸展の力が上手く使えていないので、重心が低くなり過ぎ、前脚股関節の伸展を上手く使えていないと言う事です。
ただ、JHETTさんの場合、投げ終わった後のターン&倒れ込みは中々ダイナミックで良いものがあります。しかし2コマ目で前脚が浮いてジャンプしてしまうのは、理想的な倒れ込みの形では無いでしょう。これも、前脚の着地する角度が良くなると改善されると思います。恐らく、前脚股関節の伸展に伴う内旋が弱いので、前脚の壁が上手く機能せず、重心移動と回転に踏み堪えられないのだと思います。ただ、そのくらいの勢いがついているのは良い点です。
投げ終わった後のターン&倒れ込みで理想に近いのが体を捻るフォームにする前のジョニー•クエトですね。2010年のフォームを動画で見てください。特に動画後半の倒れ込み方は体がキレて来たのか素晴らしいものがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=KwNqjBwcpQg&feature=plcp
前脚がきちんと伸びて、着地した前脚に体重が乗る、理想的なターン&倒れ込みです。この動きを目指してください。(クエトは体を捻るフォームを採用して大化けしたのですが、フォーム自体は捻らない頃の方が良かったのですがね。)
まず、ヒップファーストの角度がキツいと言う事ですね。その結果、後ろ脚股関節が割れにくく外転主体になり、膝が内に折れ、重心が下がって前脚が上手く使えないと言う悪循環です。
さらに、グラブとボールの割れ方がきごち無いのも、ヒップファーストがキツいからでしょう。もう少し自然に上半身の角度を保った方がグラブとボールが自然に割れてくれます。その辺はチワワさんが非常に上手いです。これ以上無いくらい理想的なヒップファーストの角度とグラブとボールの割れ方です。投球腕の肘が非常に良い角度に曲がっているのもそのためです。
体重移動との連動でグラブとボールを割る事が出来ていれば、本来、両腕がチワワさんのように重力で下がって肘が伸びるような形が瞬間的に形成されます。(グラブ腕の方は少し曲がったままになるようです。)
もう少し自然な上半身の角度で(ヒップファーストを意識せず)重心移動がスタート出来れば、グラブとボールももっと自然に割れてくれるはずです。
なお、良い点も勿論、多々あります。投げた後のダイナミックさも良いですが、グラブの残り方。これが素晴らしいです。これ以上無いくらい理想的なグラブの残し方が出来ています。
また、脚を挙げる時に後傾した骨盤が降ろす時に前傾する動作も素晴らしいですね。ただ、ここまで骨盤が前傾するまで始動を我慢してしまうと、始動ポジションで既に重心移動が始まり過ぎた状態になりやすく、そうなるとパンチャーとしての始動時の下半身の力の発揮が弱くなってしまう可能性があります。
伸び上がる動作に付いてはラボでの会話でも有ったと思うのですが、JHETTさんの場合、始動ポジションを形成するタイミングも課題ですね。伸び上がるシーンで押さえ込む意識と言う事も確かに以前に書きましたが、それ以上に、もう少し(と言ってもコンマ何秒ですが)早いタイミングで始動した方が良いのかなと思います。今の所、脚を降ろして、骨盤を前傾位に戻してからと言う意識が強いのでは無いでしょうか。それだと前述のように始動前に重心移動が起きている状態になりやすいです。
それよりも、前脚を挙げたと思ったら、フッと一瞬力を抜いて、すぐ始動するくらいのイメージの方が上手くいくと思います。
始動のタイミングと言う意味ではティム•ハドソンは参考になります。ワインドアップの方が解りやすいです。
http://www.youtube.com/watch?v=kY5dsxeudRg&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=A-VgDLCX7ZA&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=9C5wN2Sj1fQ&feature=plcp
ティム•ハドソンは前脚を挙げる時に上半身が背中側に傾くのと、腕を大きく挙げるので、膝で体重を受け止めて、膝が潰れており、重心移動にダイナミックさが無いのが難点ですが、ラボでさいようしているメジャー式の前脚の挙げ型からの始動と言う意味においては参考になる一人ですが、もう少し遅くても良いですね。
ハビアー•バスケスくらいが理想でしょうか。ラボで採用している方向に最も近いと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=-nrLPz6I4kE&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=U_WEW-IXBHE&feature=plcp
始動ポジションの形成が早すぎると重心が沈み過ぎる傾向は有ると思います。骨盤が後傾した状態からの始動になるからでしょうか。ラモン•ラミレスはそのケースでしょう。
ラモン•ラミレス
http://www.youtube.com/watch?v=YEMelsFTueE&feature=plcp
始動するタイミングについては、試行錯誤が重要だと思いますが、最も力を発揮出来るタイミングと、そこに至るまでの動作を掴んでください。
だいたい、以上ですが、チワワさんの分を書く過程で少しだけ追加します。
JHETTさんの場合、やはり始動ポジションを形成するタイミングと言うのが重要なテーマだと思います。私自身でも、セット始動をしないと言う理論変更後、始動ポジション形成のタイミングについては試行錯誤を重ねています。どのように教えるのが普遍的かと言う事も考えています。
その結果「始動ポジションの形成が遅いと始動時の下半身の力が使えず、肩に負担がかかる」と言う事が解ってきました。そして「始動ポジションは動きではなくリズムで捉える」と言う事の重要性も解ってきました。
つまり「前脚を挙げたと思ったら、フッと一瞬力を抜いて、すぐ始動する」と言う事です。実際にはハビアー•バスケス(遅い)とティム•ハドソン(早い)の中間くらいでしょう。
2010年の捻るフォームにする前のジョニー•クエト(http://www.youtube.com/watch?v=KwNqjBwcpQg&feature=plcp)は、理想に近いです。(グラブとボールの割り方がワザとらしいですが。)そのため、フィニッシュが豪快になっているのでしょう。重要なポイントですが、骨盤が前傾位に戻り、骨で立つ感覚を確認してからの始動では始動が遅すぎます。始動しながらオートマチックに骨盤が前傾位に戻るようでなければばりません。ヤンキースのデビッド•ロバートソンの骨盤の動きは良いです。(http://www.youtube.com/watch?v=OVtX-pHZvf8&feature=plcp)
最も力が発揮出来て、ターン&タンブルフィニッシュが豪快になる始動のタイミングを試行錯誤で掴んでください。
打撃
バッティングについては、主にピッチングとの関連と言う観点から書きます。まず、動画を見ると、骨で立つ感覚は非常に良く掴めているのですが、股関節を割る事が出来ていないのが解ります。(昔に頂いた動画ではもう少し割れていましたが。)その意味ではピッチングと傾向が同じですね。
最後のスローモーションを見ても、股関節が割れていないので始動時の力が弱い事が解ります。横にスライドするような重心移動になっていますが、これは放物線軌道の重心移動にならないとパワーが生まれません。(放物線軌道になるとタスキラインが充分に引き伸ばされ、また着地した前脚に体重が乗ります。)
なお、右で打つのが良いのか左で打つのが良いのかと言うご質問が有りましたが、少年野球の選手のようにこれからいくらでも時間がある訳でもなく、また、仕事等もある中での取り組みで時間が限られる事を考えると、右で打つ方が良いでしょう。右投げ右打ち、左投げ左打ちだと、打撃がピッチングのための筋力トレーニングになり、投球が打撃のための動的ストレッチング(肩廻りの筋肉をほぐす)になるためです。
一方、右投げ左打ちの利点は、両方方向の回転運動を行えるので、身体のバランスとか、肩を痛めたり等のケガをした時の保険として考えると有利な面が有ります。身体の動きとしてはより高い次元を追求出来ると思いますが、右投げ右打ち等に比べて、多くの練習時間が必要になるのが難点です。
以上です。それではまた、がんばってください。