2014年11月12日水曜日

3章1 部 内容の説明


セクション1 スインガー基礎 44ページ

 まずはスインガーのメカニズムについて解説します。そうする事によってパンチャーのメカニズムの特徴がより理解されやすくなるためです。それと同時にスインガーという打ち方が持つ本来の魅力を(それが廃れてしまった)現在にもう一度、問いかけてみる狙いが有ります。現在のスインガーの打者は加速にかかる時間を省略して対応能力を向上させようとするあまり、スインガー本来の長所が発揮できなくなってしまっています。門田博満や池山隆寛、そしてベーブ•ルースやウィリー•メイズ等のスイングには、今では廃れてしまったスインガータイプ本来の長所が非常に良く表現されています。私の理論を通して、今の野球界に確信犯的にスインガータイプを選択した打者が出て来れば面白いのですが。長打に特化するかアベレージに特化するかの選択を迫られるでしょうが、スインガーのメカニズムをしっかりと理解して取り組めば充分に結果を残す事が出来るはずです。



セクション2 パンチャー基礎 109ページ

 本作のハイライトです。長いのでPDF3つに分けています。PDF1は簡単な事柄の再確認的なものですが、PDF2は本作の最大の見所です。パンチャーのアームアクションとそのメカニズムを各種の実験と実例を通して充分に理解してもらう事が狙いです。またPDF3ではその上半身動作と下半身動作、そしてパンチャーのメカニズムの大きな話題である「ダウンスイング」というテーマについて取り組みます。セクション2を読み通せば、パンチャーのスイングメカニズムがしっかりと理解できるでしょう。



セクション3 ジャイロ現象 4ページ
 パンチャーのスイングメカニズムとジャイロ現象の関わりについて説明します。ジャイロ現象は一見難しい物理用語のようですが、このページにもあるように、数式を使わなくても理解できます。(合力の知識だけでば充分に理解できます。)本作では面白い実験を使って頭と体感の両面でイャイロ現象を理解してもらいます。


セクション4 股関節の斜め回転 13ページ
 股関節の斜め回転については今までにも説明してきましたが、教科書シリーズの中でもう一度、簡単に説明します。セクション4では「基礎知識」「トレーニング法」「打撃動作との関連」という視点で13ページで簡潔にまとめました。この基礎知識がセクション5とセクション6でスインガーとパンチャーのメカニズムをより深く理解するために必要になります。



セクション5 股関節の斜め回転とスインガー 33ページ

 セクション4で学んだ股関節の斜め回転理論をふまえて、スインガーのメカニズムをさらに深く追求します。パンチャーとスインガーの下半身動作の違いを明確にする事が狙いの一つです。下図の王貞治のフォームを見てもよくわかりますが、スインガーにせよパンチャーにせよ、一流の打者は自らのタイプのメカニズムを明確に表現できているものです。



セクション6 股関節の斜め回転とパンチャー 62ページ

 股関節の斜め回転理論を通してパンチャーのメカニズムをさらに深く追求します。水平面回転が中心となるスインガーに対してパンチャーは斜め回転が中心になるのはなぜか。そうした理由も股関節の斜め回転理論を通して両タイプのメカニズムを考えれば理解できます。

サービスアップロード動画(水平回転vs斜め回転)





※)誤植など

1)セクション2 p-15
(誤)バリーボンズのホームラン(2003年の日米野球)
(正)バリーボンズのホームラン(2002年の日米野球)