2014年11月29日土曜日

制作日誌6

ロッテに発送する分のDMが出来上がった。 明日発送する予定。次は日ハムあたりをやってみようかと思う。

2014年11月25日火曜日

制作日誌5

 本日、ヤクルトスワローズへのDM発送を行った。第二弾は横浜ベイスターズと西武ライオンズ。既にDM作成は完了し、明日発送する予定。ベイスターズには横浜高校からの入団が多いが、あそこはパンチャー率が高いし、パンチャーにしやすい選手が多い。また、筒香がパンチャーとスインガーの違いを知った上で打つと所も見てみたい。西武には森や栗山、炭谷などのパンチャーがいる。

2014年11月24日月曜日

制作日誌4

 プロの野手全員に教科書シリーズの広告DMを発送する第一弾が出来上がった。ただ、今回はまだ英語で説明している適切な媒体が出来ていないので外国人選手に関しては後回し。

 第一弾はヤクルトスワローズになった。(深い意味は無い)

 自分の理論に自信が有る人間がまず第一に考える事は、プロに自分の理論を伝えるという事だろう。本当に自信が有るのであれば、その発想が出て来ないほうがおかしい。
 これまで私の理論を実践していれば野球を続けられたであろう選手がユニフォームを脱いでいくのを幾度となく見てきた。体勢が整うのに少し時間がかかりすぎたようだ。教科書シリーズも第三章1 の第1部まで到達し、ようやくストーリー的に一段落がついたので、そろそろ実行に移した方が良いと判断した。

 まず最低限の仕事として、野球界にパンチャーとスインガーの区別を「ダウンスイング」とか「アッパースイング」といった言葉と同じくらいの常識として根づかせたい。それに続いて、より高度な理解としてオートマチックステップの基礎的メカニズムと、股関節理論を流布させたいと考えている。しかし、まず第一段階はパンチャーとスインガーの違いを常識として根付かせる事だろう。

 下記はパリーグの今期打撃10潔だが、10人中8人(赤字)はパンチャーである。大雑把に言えば、日本野球の打撃の潮流は私の予想通りに推移している。興味深いのは左打者の間でもパンチャー化が進んだ事だ。少し前と左打者のスイングが変わってきた事が解るだろうか。

1糸井
2銀次
3柳田
4中村
5内川
6イデホ
7長谷川
8陽
9松井稼
10メヒア

 こうした状態の中で、プロの選手がパンチャーかスインガーかを理解して取り組むように成ってこれば、もっと面白い事になるだろう。


2014年11月20日木曜日

制作日誌3

 全てのNPBの野手に対して教科書シリーズの広告を郵送する作業が始まっている。「ダウンスイング」「アッパースイング」という言葉を誰でも知っているように、これからは「パンチャー」と「スインガー」という言葉が技術論の常識として語られるようにしなければならない。



 


2014年11月18日火曜日

野球技術 TEXT 宣伝

〜新しい野球技術の教科書〜

★ご購入はコチラからどうぞ

(左より、第1章、第2章、第3章第1部)


第3章第一部 プロモーション動画


 バッティングのメカニズムは、その根幹部分で二つのタイプに分けられます。それが私の提唱する「スインガータイプ vs パンチャータイプ」という分類法です。

 これら二つのタイプは根本的にメカニズムが異なりますので、どちらのタイプを選択するかにより「技術論」「指導方法」「適応する道具」「戦略」「練習方法」など、打撃における様々な要素が変わってきます。ですから、選手はもちろん指導者にとっても方向性を誤らないために「パンチャーとスインガーの分類法」を理解しておく必要が有るのです。

 バットを振るためには、バットを持っている手を加速しなければなりません。実は、人間には手のような体の末節部位を加速させるための体の使い方が2種類有るのです。(これはまだスポーツ科学の世界でも一般には認識されていない事です。)

 私は、その一方を「パンチャータイプ」もう一方を「スインガータイプ」と名付けました。(昔は「トップハンド•トルクタイプ」と「ウェートシフトタイプ」という分類名称を使っていました。)

 手を加速する時、体重移動や体の回転を利用して脱力させた腕をでんでん太鼓のように振る方法と、パンチを打つときのように瞬発的に大きな力を発揮する方法が有ります。前者がスインガータイプであり、後者がパンチャータイプです。下の動画はそれらの基本的な加速メカニズムを説明するための実験動画です。

スインガータイプの実験


パンチャータイプの実験


 重要なポイントとして、パンチャータイプのメカニズムを使うと、完全に静止した状態からでも力を発揮する事が可能であるという事です。これに対してスインガータイプの場合は、重心移動などの準備動作を行う必要が有ります。

 ただし、野球の世界においては一般的に「静止した状態から一気に力を発揮する」というのは、下手な打撃であると考えられがちです。なぜならそれは「力任せ」あるいは「上半身の力に頼った打ち方」というイメージに結びつくためです。上手い打者というのはゆったりとタイミングを取って、下半身主導で打つものだという共通認識がパンチャータイプに対する理解を妨げているのです。しかし、実際にはメジャーリーグにおいて下の動画のように、テークバックを取らずに構えた位置からいきなりスイングするようなフォームが多く見られるようになっています。こうしたフォームは一般的に「外国人の強い上半身の筋肉をもってして初めて可能になる事で、日本人には無理な打ち方である」という解説が広まっていますが、それは本当ではありません。完全に異なっているメカニズムを理解すれば、日本人にも充分に可能な技術なのです。

MLBのパンチャータイプの打者たち(打球音加工)



 実際に、私はその理論を基にして多くの選手にパンチャータイプの打ち方を教えてきました。それが下の動画です。(最初の3スイングは私自身です。)


 このような「構えた状態からいきなりスイングする」かのような打ち方は、実は「力任せ」でも「下半身を使わない打ち方」でも無いのです。その事を理解するためには、次の2つの専門知識が必要となりました。

1)PMSP(動作前筋放電休止期)
 静的な状態から瞬発的に大きな力を発揮しようとした時、筋肉が収縮する直前に、一瞬だけ無意識下で弛緩する現象。「動き出す前に力を抜いておく」という「脱力」の事ではなく、あくまでも無意識下で起きる身体現象。(画像は商品より)
2)APA(先行随伴性姿勢調節)
 静的な状態から瞬発的に大きな力を発揮して腕など体の一部を加速しようとした時に、バランスを取ろうとして無意識下で下半身や体幹部が先行して力を発揮する現象。(画像は商品より)

 これらPMSPとAPAという身体現象によって、構えた状態から瞬発的に力を発揮してバットを加速しようとした時、打者の体は下図のように下半身が力を発揮して上半身が弛緩した状態になります。その結果、重心移動(ステップ)やテークバックがオートマチックに発生するので、全身の力を効率良く使う事が出来るスイングになるわけです。(下図の青は筋肉の弛緩、赤は筋肉の出力を意味します。)

 下の連続写真は私の理論を実践している打者のものです。理論を理解した上での実践であるという点がポイントです。つまり写真の打者は意識の中では構えた位置から直接バットを加速しようとしているのですが、実際にはそこからステップがおこり、そのステップの中で手が反作用的に後方に引かれる事でテークバックが起きているのです。

 こうしたパンチャータイプの打ち方は、基本的にはステップが小さく(時にノーステップと間違われるほど)また重心移動も小さなフォームになります。近年、メジャーリーグやキューバの打者に対して、そうした表現がよく使われてきました。「キューバ打法」「その場で回転するメジャー打法」等がそれです。そうしたものの正体が、ここで私が解説してきました「パンチャータイプ」であると言う事です。

 ※)パンチャータイプの(メカニズム上)理想的な打ち方は構えた状態から直接打ちに行く打ち方ですが、脚を挙げたり、ステップでタイミングを取るパンチャータイプも存在します。下の動画の打者は全てパンチャータイプの打者です。

 一方、下の動画はスインガータイプの打者を集めたものです。パンチャータイプとのスイングの違いが解るでしょうか。

 パンチャータイプは現在のメジャーリーグでは圧倒的多数派を占めています。誰かが理論的に理解して教えているのでは無く、自然淘汰と相互間の影響の中で自然にそうなったのです。準備動作が必要 無く、トップからインパクトまでが早いパンチャータイプは変化球が発達した現在の野球界にマッチしたからです。
 また、近年では日本でも、中田翔、柳田悠岐、銀次などランキング上位の打者の多くがパンチャータイプに分類されるようになってきました。

 新しい野球技術の教科書シリーズでは、メジャーリーグで主流となっているパンチャータイプについて、スインガーと比較しながら解説していきます。表現方法はPDFによる文章データとクイックタイム形式の動画という形式を取っています。

以下、内容一部紹介(ビジュアルを多様しています。)

 私の著書はかつて清原和博氏からも「すごく参考になる」との評価を頂き、現在でも東京都内の主要大型書店に陳列されています。その本は2005年に出版されたものですが、内容的には文字とイラストだけです。教科書シリーズは、まだ3章1部までしか完成していませんが、それに連続写真と動画を加えて、さらに進化した理論を紹介しています。



制作日誌2

 今から第5戦が始まるが、大谷は多少は打たれるのでは無いか。そしてそれが投手に専念する契機になれば良いのだが。ただ、今回のメジャーのメンバーにそこまで打ち込まれる事も無いと思うが。

 大谷はヒットは打たれながらも4回を7奪三振で失点2という評価しにくい数字を残した。札幌ドームの空気が乾燥しておりボールが滑るのだという解説者の話が的を得ているように思う。右打者のインハイに抜ける球が何度か有った。それにしても日本の指導者が好きそうなフォームをしている投手だ。


 ちなみに教科書シリーズについてだが、第三章の第一部では、パンチャーとスインガーの基礎的なスイングの違いについて説明した。第二部では、その違いと、様々なスイングの傾向について、より細かく説明する予定。第三部では、メジャーやプロを例に挙げてスイングの実際を見ていく。100人の 分析をするのが目標。

制作日誌1 

日米野球

 評論する気にもなれなかった日米野球だが、個人的には今までにも高く評価してきたジャスティン•モーノウの活躍を見られただけで満足している。左打者に不利(ホームランが出にくい)とされるツインズのターゲットフィールドでコツコツとオートマチックステップの両手振り抜きを続けていたモーノウが打者有利のコロラドに移籍して首位打者を獲得したのは「さもありなん」と言ったところか。

 第四戦では藤浪の変化球にファールでくらいつき、きわどい球にバットを止めて、最後に変化球を泳ぎながらも片手でスタンドまで運んだ。すばらしい打席である。

藤浪vsモーノウ


モーノウとて完璧では無い。いや、完璧にはほど遠い。大腿四頭筋の効いた構えに始動前の後ろへの重心移動と問題も多いからだ。しかし、それでも両手振り抜きのオートマチックステップを 愚直なまでに続けて来た結果が今の姿である。ここにオートマチックステップの特色が出ていると言えるし、その打ち方の優位性が出ていると言える。

 日米野球も残り少なくなったが、見所はモーノウの打席だ。オートマチックステップの両手振り抜きの打者がどういう打席を作るか。じっくり見られる良い機会だと言えるだろう。一球たりとも見逃せない。

 さらに忘れてはならないのが、日本人で活躍している打者のほぼ全てがパンチャーだと言う事。柳田、筒香、松田、坂本、中田など。

2014年11月12日水曜日

3章1 部 内容の説明


セクション1 スインガー基礎 44ページ

 まずはスインガーのメカニズムについて解説します。そうする事によってパンチャーのメカニズムの特徴がより理解されやすくなるためです。それと同時にスインガーという打ち方が持つ本来の魅力を(それが廃れてしまった)現在にもう一度、問いかけてみる狙いが有ります。現在のスインガーの打者は加速にかかる時間を省略して対応能力を向上させようとするあまり、スインガー本来の長所が発揮できなくなってしまっています。門田博満や池山隆寛、そしてベーブ•ルースやウィリー•メイズ等のスイングには、今では廃れてしまったスインガータイプ本来の長所が非常に良く表現されています。私の理論を通して、今の野球界に確信犯的にスインガータイプを選択した打者が出て来れば面白いのですが。長打に特化するかアベレージに特化するかの選択を迫られるでしょうが、スインガーのメカニズムをしっかりと理解して取り組めば充分に結果を残す事が出来るはずです。



セクション2 パンチャー基礎 109ページ

 本作のハイライトです。長いのでPDF3つに分けています。PDF1は簡単な事柄の再確認的なものですが、PDF2は本作の最大の見所です。パンチャーのアームアクションとそのメカニズムを各種の実験と実例を通して充分に理解してもらう事が狙いです。またPDF3ではその上半身動作と下半身動作、そしてパンチャーのメカニズムの大きな話題である「ダウンスイング」というテーマについて取り組みます。セクション2を読み通せば、パンチャーのスイングメカニズムがしっかりと理解できるでしょう。



セクション3 ジャイロ現象 4ページ
 パンチャーのスイングメカニズムとジャイロ現象の関わりについて説明します。ジャイロ現象は一見難しい物理用語のようですが、このページにもあるように、数式を使わなくても理解できます。(合力の知識だけでば充分に理解できます。)本作では面白い実験を使って頭と体感の両面でイャイロ現象を理解してもらいます。


セクション4 股関節の斜め回転 13ページ
 股関節の斜め回転については今までにも説明してきましたが、教科書シリーズの中でもう一度、簡単に説明します。セクション4では「基礎知識」「トレーニング法」「打撃動作との関連」という視点で13ページで簡潔にまとめました。この基礎知識がセクション5とセクション6でスインガーとパンチャーのメカニズムをより深く理解するために必要になります。



セクション5 股関節の斜め回転とスインガー 33ページ

 セクション4で学んだ股関節の斜め回転理論をふまえて、スインガーのメカニズムをさらに深く追求します。パンチャーとスインガーの下半身動作の違いを明確にする事が狙いの一つです。下図の王貞治のフォームを見てもよくわかりますが、スインガーにせよパンチャーにせよ、一流の打者は自らのタイプのメカニズムを明確に表現できているものです。



セクション6 股関節の斜め回転とパンチャー 62ページ

 股関節の斜め回転理論を通してパンチャーのメカニズムをさらに深く追求します。水平面回転が中心となるスインガーに対してパンチャーは斜め回転が中心になるのはなぜか。そうした理由も股関節の斜め回転理論を通して両タイプのメカニズムを考えれば理解できます。

サービスアップロード動画(水平回転vs斜め回転)





※)誤植など

1)セクション2 p-15
(誤)バリーボンズのホームラン(2003年の日米野球)
(正)バリーボンズのホームラン(2002年の日米野球)