2012年9月2日日曜日

9月2日 雑記

(1)ブライス•ハーパー

http://www.youtube.com/watch?v=VDO90w_kHU0&feature=plcp

話題のルーキーが今期 0.256 15HR と堂々の成績を残していますが、凄いホームランですね。最後の方に横から映したシーンが有りますが、所謂「割れ」の動作が大きく「深いトップ」を作り出しています。この動作などは、今の一般的な技術論だと「素晴らしい割れ、深くて大きなトップ」としか説明しようの無いと言うか、そうした理論を説明する際の格好のサンプルとなるでしょう。

しかし、この大きな「テークバック」がパンチャーとして始動した結果、下半身が力を無意識下で発揮した事による動作だと言う事は、実際にパンチャーに取り組んでみなければ解らないと思います。理論でも説明出来ますが、この感覚は実践を伴った方がより理解しやすいでしょうね。

ハーパーのフォームでも始動ポジションで後ろ脚股関節が割れているから、このような強い力が発揮出来るのです。この力の強さ、それをバットに伝達するしなやかな上半身の使い方。この二つが有ればこそ、これだけの打撃が出来るのですが、ある意味、そうした下半身の力に頼った打ち方で、その意味では若さ故と言うか、筋肉の若さと言う武器を如何無く有効に使ったスイングと言えるでしょう。

似たような魅力を感じさせるのが今期売り出し中の、エドウィン•エンカーナシオンですね。

http://www.youtube.com/watch?v=k6Yp7IuoImE&feature=plcp

この打者も、始動時に下半身の力を強力に発揮しています。脚上げ型の場合、始動時の力が強いと(前脚が既にフリーフットになっているぶん)投手方向へ横に押し出す力が(上に突き上げるよりも)強くなり、いわゆる「大きなトップ」を作るような動きになりやすいのです。この「パンチャーで大きなトップを作る動作」と「スインガーで大きなトップを作る動作」の違いは、これは理論よりも見慣れると解ります。(勿論、解りにくい場合も有りますが)

しかし、ハーパーのような、所謂「重心移動で打つ」タイプのフォームの打者が、このように明確にパンチャータイプのスイングをしているのは非常に興味深いものがあります。下記動画の冒頭でハーパーがトップからインパクトまでを再現しているシーンが有りますが、パンチャーの特徴を良く捉えていますね。

http://www.youtube.com/watch?v=TdeYm8XhlS8&feature=plcp

しかし、今期のナショナルズは凄いチームです。ざっと有名所だけでも見ていきましょう。

打者

ライアン•ジマーマン
ジェイソン•ワース
マイケル•モース
ダニー•エスピノザ
ブライス•ハーパー

投手

ジオ•ゴンザレス
ステファン•ストラスバーグ
ジョーダン•ジマーマン
エドウィン•ジャクソン
タイラー•クリッパード


現在80勝52敗で地区首位と言うのもうなずけます。