ダルビッシュは振りかぶるのを止めました。そのせいもあってか前回よりはまとまっていたようです。(あのアングルでは球威など非常に解りにくいのですが。)
ただ、モーションのリズム的にはまだ振りかぶるリズムを引きずっていると言えるでしょう。そのせいか、日本でのベストパフォーマンスと比べるとまだまだ本調子では無いように見えます。
次回はタイガース戦で、タイガースと言えばプリンス•フィルダーとミゲール•カブレラの3.4番コンビと今期好調のオースチン•ジャクソンも見所で、これは楽しみですね。
今回は、ダルビッシュのメカニクスについて書いてみようと思います。丁度、連続写真も持っている事ですし。
http://baseballpl.p1.bindsite.jp/pg684.html
ところで、連続写真はクイックモーションになっていますが、ここでクイックモーションの基本について、書いておきます。つまり何を以てクイックかと言う事ですね。
どんなに前脚の挙げ方が小さくても、前脚を上げてから重心移動をするのは、クイックとは言えません。(ただ、クイックとは言えないと言うだけで悪い投げ方だと言う意味ではないですが。)前脚を上げながら重心移動が始まるからクイックなのです。
つまり、
セットポジション=前脚挙上の後に重心移動
クイックモーション=前脚挙上と重心移動が同時に始まる
と言う違いですね。
その意味では、ヘンリー•ロドリゲスのこの投球は厳密にはセットポジションに分類されるべきでしょう。(ただ、ここまで速ければ戦術的観点からはクイック扱いでも良いですが。)
http://www.youtube.com/watch?v=SOnDAZOsJkw&feature=fvsr
因にラボでは、ボストン•レッドソックスのクレイ•バックホルツをクイックモーションのお手本的モデルとして採用しています。
http://www.youtube.com/watch?v=x4hiD7Lwu8c&feature=fvsr
これは、モーションが速いからでは有りません。動作がスムーズで、きちんとした投球になっているからです。
勿論、阪神タイガースの久保康友も有名なように、クイックが速いですが、スムーズさと言う点で思い浮かぶ日本人のクイックの名手は野田浩司ですね。彼のクイックは素晴らしかった。
クイックモーションはギクシャクしない事です。スムーズで引っかかりの無いのが上手いクイックの証拠です。クイックが上手い人は速い以前にスムーズなのです。その意味では伊良部秀輝のクイックもスムーズでした。そういう意味では藤川球児のクイックも良いです。
久保康友も、モーションの速さを重視するクイックと、自分の投球を重視するクイックの2パターンを持っているように見えますが、クイックの原理が解ると、そういう使い分けも出来ます。
因にダルビッシュはかなり自分の投球を優先したスタイルだと言えるでしょう。今は少年野球の子供がクイックモーションをやっていて驚くのですが、特に子供に教える場合、投げ急ぐあまりに肩や肘を壊すと元も子も有りませんから、まずは自分優先のクイックを身につけたいところです。
速さと言う観点では無く、投球動作と言う観点から見ると、ダルビッシュのクイックはかなり上手いと言えるでしょう。ただ、バックホルツはパンチャータイプでダルビッシュはスインガータイプです。因に久保康友(パンチャー)野田浩司(パンチャー)伊良部秀輝(スインガー)藤川球児(スインガー)です。モーションの速さはどうしてもパンチャーに軍配が挙ります。
ただ、いずれにしても、特に子供にクイックを教える場合は、速さにとらわれたく無い所です。クイックモーションの条件(前脚挙上と重心移動が同時)さえ満たしていれば、モーションの速さにとらわれる必要は全く無いと思います。(条件を満たしていれば、そんなに遅くはなりません。)
クイックモーションをクイックモーションたらしめているのは、以下の二つの動作です。
「抜き」後ろ脚に体重を移動しないで前脚を挙げる事。それによって、二本の柱から一本の柱を抜いた状態になる。
「捻り」腰をバックスイング方向に捻る事で、後ろ脚股関節が打者方向に移動する。その結果、後ろ足の接地点と後ろ脚股関節の距離が開き、後ろ脚が斜めになる。棒は少しでも斜めになるとそのまま倒れて行く。
ただ、モーションのリズム的にはまだ振りかぶるリズムを引きずっていると言えるでしょう。そのせいか、日本でのベストパフォーマンスと比べるとまだまだ本調子では無いように見えます。
次回はタイガース戦で、タイガースと言えばプリンス•フィルダーとミゲール•カブレラの3.4番コンビと今期好調のオースチン•ジャクソンも見所で、これは楽しみですね。
今回は、ダルビッシュのメカニクスについて書いてみようと思います。丁度、連続写真も持っている事ですし。
http://baseballpl.p1.bindsite.jp/pg684.html
ところで、連続写真はクイックモーションになっていますが、ここでクイックモーションの基本について、書いておきます。つまり何を以てクイックかと言う事ですね。
どんなに前脚の挙げ方が小さくても、前脚を上げてから重心移動をするのは、クイックとは言えません。(ただ、クイックとは言えないと言うだけで悪い投げ方だと言う意味ではないですが。)前脚を上げながら重心移動が始まるからクイックなのです。
つまり、
セットポジション=前脚挙上の後に重心移動
クイックモーション=前脚挙上と重心移動が同時に始まる
と言う違いですね。
その意味では、ヘンリー•ロドリゲスのこの投球は厳密にはセットポジションに分類されるべきでしょう。(ただ、ここまで速ければ戦術的観点からはクイック扱いでも良いですが。)
http://www.youtube.com/watch?v=SOnDAZOsJkw&feature=fvsr
因にラボでは、ボストン•レッドソックスのクレイ•バックホルツをクイックモーションのお手本的モデルとして採用しています。
http://www.youtube.com/watch?v=x4hiD7Lwu8c&feature=fvsr
これは、モーションが速いからでは有りません。動作がスムーズで、きちんとした投球になっているからです。
勿論、阪神タイガースの久保康友も有名なように、クイックが速いですが、スムーズさと言う点で思い浮かぶ日本人のクイックの名手は野田浩司ですね。彼のクイックは素晴らしかった。
クイックモーションはギクシャクしない事です。スムーズで引っかかりの無いのが上手いクイックの証拠です。クイックが上手い人は速い以前にスムーズなのです。その意味では伊良部秀輝のクイックもスムーズでした。そういう意味では藤川球児のクイックも良いです。
久保康友も、モーションの速さを重視するクイックと、自分の投球を重視するクイックの2パターンを持っているように見えますが、クイックの原理が解ると、そういう使い分けも出来ます。
因にダルビッシュはかなり自分の投球を優先したスタイルだと言えるでしょう。今は少年野球の子供がクイックモーションをやっていて驚くのですが、特に子供に教える場合、投げ急ぐあまりに肩や肘を壊すと元も子も有りませんから、まずは自分優先のクイックを身につけたいところです。
速さと言う観点では無く、投球動作と言う観点から見ると、ダルビッシュのクイックはかなり上手いと言えるでしょう。ただ、バックホルツはパンチャータイプでダルビッシュはスインガータイプです。因に久保康友(パンチャー)野田浩司(パンチャー)伊良部秀輝(スインガー)藤川球児(スインガー)です。モーションの速さはどうしてもパンチャーに軍配が挙ります。
ただ、いずれにしても、特に子供にクイックを教える場合は、速さにとらわれたく無い所です。クイックモーションの条件(前脚挙上と重心移動が同時)さえ満たしていれば、モーションの速さにとらわれる必要は全く無いと思います。(条件を満たしていれば、そんなに遅くはなりません。)
クイックモーションをクイックモーションたらしめているのは、以下の二つの動作です。
「抜き」後ろ脚に体重を移動しないで前脚を挙げる事。それによって、二本の柱から一本の柱を抜いた状態になる。
「捻り」腰をバックスイング方向に捻る事で、後ろ脚股関節が打者方向に移動する。その結果、後ろ足の接地点と後ろ脚股関節の距離が開き、後ろ脚が斜めになる。棒は少しでも斜めになるとそのまま倒れて行く。