2013年6月12日水曜日

鬼の棍棒

打撃のためのパワートレーニング(通称「鬼の棍棒トレーニング」)を紹介したい。



80センチ以下500g以下の、少年軟式用バットに3キロ分の針金(1キロづつ束で売っている)を巻き付けたものが、この「鬼の棍棒」である。

動画で使用しているものは、マメが出来にくくするため、クッション性の高いグリップテープを使用している。

プロを目指す高卒のレベルで重量制限は3.5キロ。プロを目指さない場合だと3キロで良いだろう。フォームが崩れるので、間に短くて軽いバットを振って、スイングを修正しながら行なう必要がある。(そうしないと手首の返しが強くなりすぎる)

また、トップハンド側の肩の回旋の柔軟性が損なわれないように気を付ける必要が有る。(後でストレッチをすることが大切。)この事は、右投げ右打ちや左投げ左打ちの選手の場合、特に大切になる。

「鬼の棍棒」は高校生の間は振る必要は無いと思う。(片手用の短いマスコットに400gと600gの重りを付けたもので充分。)なお、スインガータイプには適応しにくい練習なので、チーム等で行なう場合は注意を必要とする。特に一時的にスイングが崩れるので、その事に対する理解が必要になるし、拒否反応を示す選手も出て来るだろう。

プロを目指す場合、技術も必要だがパワーも必要となる。特に基礎的な体力で外国人に劣る日本人の場合、パワーを強化する必要が有るが、ウェートトレーニングはあまり好ましく無い。ベンチプレスで肩を痛めたり、スクワットで膝を痛めたりしたのでは元も子も無い。

ただ、重いバットを振っても、スイングが崩れるので、直後の実打では結果が出にくい事をしっておく必要がある。