新しい野球技術の教科書 第2章
合計122ページ 動画65点
(1章とセットで4000円 単体3500円)
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第2章 PR動画
第二章 概要
パンチャー(むしろトップハンドトルクとして認知されているようですが名前はこの際どちらでも良いでしょう。)を実践するための最重要課題の一つである「始動時の下肢出力」が第二章のメインテーマです。さらにスインガーの始動メカニズムも詳細に解説する事により、パンチャーとスインガーの違いがより明確になります。今回の内容は「パンチャー?重心移動が小さいタイプ?トップハンドを効かすの?」こういった曖昧な理解に留まっている人には非常に重要な知識です。スイングが始まるまでの動きがテーマとなりますので、「スイング理論」に比べると派手さは有りませんが、それだけに本質的なテーマがそこに潜んでいます。
写真=デビッド•ライト(動画)はノーステップ(ステップもどき)になってるのは良く無い。オートマチックステップが正解。しかし、始動時の下肢出力が強い打者ではある。
内容的には始動時の下肢出力としてこれまで説明してきた理論が先行随伴性姿勢調節(APA)として学術的に証明されていた事が解った事により、微小ながら理論修正を迫られた事がポイントです。APA(先行随伴性姿勢調節)とPMSP(動作前サイレントピリオド)の二つに焦点を絞り、パンチャーの始動メカニズムを深く追求します。
参考文献 論文や専門書の中にパンチャーのメカニズムを解き明かす重要なヒントが隠されていた。何年か後に私の理論を元に論文を書く研究者が現れる事を期待します。そうした分野の人にも大きな示唆を含む内容になっています。
※)第二章では論文からの引用を数多く紹介しています。ただ、論文の文章は言い回しが難解で、専門用語も多く読みにくいものです。(しかも論文によっては日本語の文法がけっこう酷い)重要な部分にはラインマーカーを引いていますので、その部分を中心に大雑把に理解(その引用文を用いた意味を理解)してもらえれば充分と考えています。論文からの引用は青文字で示していますので、その部分は上記のようなスタンスで読んでもらえれば充分です。
★パンチャーの本質的気要素である「瞬発力」。その重大要素であるPMSPとAPAに迫る。運動神経の善し悪しが決まる若年層には特に重視したい内容。
★なぜ「脱力」では無く「リラックス」なのか。脳波を見ると見えて来る。
★なぜパンチャーでは始動前の重心移動(後ろへの移動も含めて)が良く無いのか。伸張反射を起こしてはいけない??
★残念ながら真似するべきでは無い!? ボンズ打法
★オートマチックステップの素振りのときに起こりやすい「始動後の後ろ戻り」は一点を見つめながらの素振りで修正される可能性がある。APAが運動の方向性に深く関与している事が解った事で、そのあたりの事についての理解も深まりました。
第2章は3部作で合計122ページです。
第1部(25ページ)スインガーの始動メカニズムを解説します。まずスインガーの始動メカニズムを知る事で、パンチャーの特異性が良く理解できるようになるためです。すり足打法、一本足打法、リニア打法などについても実験を交えて解りやすく説明します。
第2部(73ページ)第2章の核心部分です。PMSPとAPAを中心にパンチャーの始動メカニズムを詳しく解説します。APAとPMSPについて様々な論文を参考にしながら、実験による検証も交えてその性質を検証しています。それによって今まで感覚で済ませてきた「強く打つ」「引きつける」等の問題についても理論的に理解できます。ハムストリングスを使えるようにする事も勿論大切ですが、APAとPMSPを使いこなす事で始動時の下肢出力を含めたパンチャーの基本メカニズムを利用できるようになります。
第3部(24ページ)第3部では、様々な具体例(プロ選手)を見ながら、パンチャーの始動メカニズムに対する観察眼を養います。コーチにとっても勿論大切ですが、プレーヤーにとっても自分と照らし合わせてみる事で参考になるでしょう。巻末では4ページを割いてボンズの始動メカニズムを解説しています。なぜボンズがオートマチックステップなのか。これについては2005年秋に発売した「メジャーリーグのバッティング技術」を執筆していた段階で既に理解しており、実際同著に書いているのですが、今回は動画も交えて解説します。
今回の発売記念特別アップロード動画は3本です。2本が巻末で解説しているバリー•ボンズのもので、1本は始動時にハムストリングスが使えている例です。3本ともやや第2章の本筋からは逸れますが、見応えは充分でしょう。
ボンズ年度別
ボンズ緩急への対応
ハムストリングスが効いているタイプ
第3章への展望
当初の予定では、第1章はガイダンス。第2章、第3章で、興味深いテーマに的を絞ってパンチャーとスインガーを比較し、第4章で基本メカニズムをみっちりと解説する予定でした。しかし第 2章が思いのほか本格的な内容になってしまったため、第2章と第3章で基本メカニズムを解説してしまおうと考えています。第2章は始動からステップの着地までがテーマですから、第3章はスイング理論がテーマになります。