2013年8月9日金曜日

ランドール・デルガドのパンチャーカーブ



中南米系、スリムな体型、やや担ぎ投げ、そして完璧なターン&タンブルフィニッシュ。典型的な右のパンチャータイプだ。そして、シュート系(ツーシームと恐らくチェンジアップ)とカーブを武器にしているあたりも、良くあるパターンだと言える。チャド・ビリングスリーとかフレディ・ガルシアもシュート系とカーブのコンビネーションを使う。

0.38から、見事な(典型的な)パンチャーカーブが見られる。パンチャーに取り組んでいる人で、カーブが投げられない、投げにくいと言う人が多いが、一つにはパンチャーによるカーブの投げ方のイメージが日本の投手が投げるカーブの投げ方のイメージと異なるからでは無いかと思う。確かに、投げ方の特性上、大きく縦に割れるカーブは難しいが、ポンとホップしてから落ちながら加速するような小気味良さがパンチャーカーブの魅力だ。

投げ方(見た目の話。投げ手側の感覚論は定かでは無い)としては、スインガーカーブが手首を(トランプをめくるように)返しながらスッポ抜くのに対して、パンチャーカーブは身体の前の空間を斜めに引っ掻くようにしながら指でボールをはじき出すようにして投げている。

パンチャーに取り組んでいる人も、パンチャーカーブの実例を多く見て行けば、イメージが掴めると思う。やはりカーブは投手なら投げられるようにしたい魅力的な球種だろう。