2012年3月11日日曜日

来期のMLBの見所

来期の見所はアメリカンリーグの西地区でしょう。つまり、マリナーズ、アスレチック、レンジャーズ、エンゼルスの4チームからなる地区です。イチローがいる事で、日本にもなじみの深いこの地区ですが、ボンズもプホルズもいなかったこの地区はそれほど見所の有る地区では無かったのですが、今期は違います。プホルズがエンゼルス入りした上に、ダルビッシュがレンジャーズ入りしたとあって、日本でも目にする機会が増えますので、今期は当たり年だと言えるでしょう。野手を中心に注目選手を見て行きましょう。

まず、エンゼルス。このチームはパンチャータイプに取り組む人にとっては非常に参考になります。アルバート•プホルズ、トリー•ハンター、バーノン•ウェルズ、ホルヘ•カントゥ、マーク•トロンボ、ハンク•コンガー、ピーター•ボージョス等、参考になる打者が非常に多いチームです。

ただ、このチームの特徴としてスイッチヒッターが非常に多いのですが、これまでにも書いてきましたように、スイッチヒッターはスインガーパンチャー的な観点から中途半端なスイングをする打者が多いのです。コンガーのように明らかに両方ともパンチャーであったり、或はその逆の場合は別なのですが。その意味で、先に挙げた打者以外のレベルはあまり高く無いと思います。

注目されるであろう、レンジャーズのダルビッシュとエンゼルスのプホルズの対戦ですが、プホルズ以外の打者との対戦も非常に興味深いところです。前回の登板でも見られたように、片手フォロー系のスラッガーが多いMLBでは比較的落ちる球が有効なイメージが有ります。エンゼルスの場合はそれ系のスラッガーが(他チームに比べて)少ない点も注目に値します。レンジャーズで注目の打者はエイドリアン•ベルトレイとマイケル•ヤング。それから最近では少なくなったスインガータイプの長距離砲であるジョシュ•ハミルトンも面白い。

ダルビッシュに関しては、去年はあまり見ていなかったのでいい加減な事も言えませんが、それ以前の印象では、速い球を動かしつつも、基本的には速球と変化球を明確に投げ分けるタイプで今のMLBの先発エース級としては非常にオーソドックスなタイプだと思います。(フェリックス•ヘルナンデス、ティム•リンスカム、ジャスティン•バーランダー、CCサバシア、ジョシュ•ベケット)アスレチックスやマリナーズのメンツでは打ち砕く事が難しそうですので、エンゼルスとの対戦が注目されます。

次にアスレチックス。このチームは節約型なので目立った選手が少ないのですが、今期最大の目玉はキューバから獲得したヨニエス•セスペデスですね。日本での開幕戦で見られるかどうかは不明ですが。

マリナーズでは既に報じられているイチローのフォーム改造が注目されます。スタンスを広く取るノーステップに取り組んでいるようで、こっち側に来ているようなので、その辺は非常に注目されます。

なお、マリナーズ対アスレチックス戦は撮影に行く予定ですので、動画等は、またネット上で公開していきたいと思います。