打ち方のバリエーション

　BPL理論では、パンチャータイプの理想かつ基本型としてオートマチックステップという打ち方を教えている。しかし、パンチャータイプの打ち方は一つでは無い。オートマチックステップを基本として幾つかのバリエーションが存在する。
　具体的には一つの基本形をコアとして、そこにトッピングするようにアレンジを加える事で9種類のパターンが存在している。最終的に試合で使う打ち方は、その中から選ぶと良い。



　また、BPL理論では「メカニズムとして理想的である事と、実戦の中で結果を残す打ち方である事は必ずしもイコールでは無い」と考えている。つまりメカニズムとして理想的な打法を追求しながらも、その一方で実戦に対応する方法を自分なりに工夫していかなければならないと言う事だ。なので基本としてオートマチックステップの打ち方を身につけながら、その上で最終的に試合で使う打法は各人に決めてもらっている。どの打ち方がメカニズムとして理想であるという事は理論で断定できても、どの打ち方が試合で最も結果が出るのかと言う事は理論では断定できないためだ。

　この「二段構え」の打撃理論はBPL理論の特徴である。どちらが欠けてもいけない。普段の練習の中で理想的なメカニズムを追求しながらも、試合でどのような打ち方をするのかと言う事を常に考えておく必要が有る。もちろん、その２つが完全に合致すれば言う事は無いのだが、それはそんなに生易しい事では無い。