野球には野球に適した「色」が有る。例えばバックスクリーンは黒板色で有ることによりボールが見やすくなる。また、色が精神に与える影響も見逃せない。黒系の色だと気が引き締まるが、薄い色だと眠気さえ誘ってしまう。黒系の背景に白系のユニフォームがコントラストが効いていて最も気が引き締まる。その意味で日本の球場では東京ドームの色が最も良い。これぞ野球の色である。選手も気が引き締まるし、見る方も「野球をみるぞ」と言う気になる。
逆に最悪だったのが、去年までの大阪ドーム。あの色だとボールも見にくいし、水色は眠気を誘うために寝室にも使われやすい色なので、あのカラーコーディネートは野球場としては良く無かった。これだと野球中継を見ながら眠くなってしまうだろう。選手も空気がダレやすかったのでは無いか。
そういう意見が多かったのか、今年から水色の色あいが暗くなっており、非常に良くなった。これでぐっと気が引き締まり、選手も集中力を保ちやすくなったはずだ。
ところで、野球は球場に見に行くのが良いか、テレビで見に行くのが良いか。球場に見に行くメリットは守備位置など全体が見渡せる事だが、これは本来なら非常にマニアックな見方だ。もちろん応援も有るが、それは野球を見るというのとは少し違うので、ここでは考えない事にする。
一方、球場に見に行くと、ストライクボールや投手の投げた球が非常に解りにくい。ネット裏でもテレビの方がまだ解りやすいだろう。投手と打者の対戦。その息詰るスリルを感じるにはテレビで見た方が良い。
ところで、日本の野球中継は、下の動画のように、水平アングルで、やや左中間寄りから映すのが一般的だ。
しかし、このアングルだと、投手の投げるボールの軌道が、正確に解りづらいと言うデメリットが有る。そこでメジャーでは下のように、やや俯瞰して見る事で、センターの中央から投手と打者を捉えるようにしているケースが多い。
ただ、これにもデメリットが有る。水平アングルから見てしまうと両者が完全に重なり、ボールが見えにくくなるので、俯瞰しているわけだが、そうする事で、画面の中で投手と打者が非常に大きな空間を占めてしまう。このアングルで日本の中継のように投手と打者をズームすると、打球が直ぐにカメラから消えてしまうので、やや引き気味に撮影している場合が多いのでは無いか。
これは体が大きいメジャーリーグだとまだ良いが、日本野球でやるとたちどころに迫力が無くなってしまうだろう。そうした意味ではNPBとMLBの中継スタイルの違いは理に叶ったものだと言えるかもしれない。
また、この中継スタイルの違いは、投手の投げるボールの球速を錯覚させる副作用が有るかもしれない。例えば間近で見ると凄いスピードで飛んでいるジェット機でも地上から見ると遅く見える。これと同じ理屈でズームの効いた日本式の方が投手の投げるボールが速く見えるのでは無いだろうか。(ちょっと適当っぽいが、たぶんそうだと思う。)それと、俯瞰して見るよりも、水平アングルの方が遠近感によってスピードを感じやすいのでは無いか。一時「メジャーのスピードガン表示は水増しか?」と言う議論がネット上で有ったが、こうした事情も関係しているのでは無いか。
しかし、それにしてもミネソタ・ツインズの本拠地の中継スタイルは頂けない。ここまで引いてしまうと、投手と打者が小さく見え過ぎて、動きが解りにくいし迫力が無い。これはなんとかならないものか。結局、内野手と外野手は映らないのだから、それだったらここまで引く意味はあまり無いはずだ。
ただ、メジャーでもやや左中間よりから映す場合も多い。ヤンキースタジアム等がそうだ。
この角度からだと、左投手の投げるシュート系の球、つまりスクリューボール系が見えにくくなる気がする。それでかどうか、また左投手がシュートする球を投げること自体が難しいのか、メジャーを見ていても、左投手のツーシームは地味な気がするし、大きく横に滑るような球は滅多に見られない。その中でも、とっておきの動画が有るので見てほしい。ここまでの話題は、この動画のための前フリと言っても良い。この動画の中にシュート方向にムーブする速球が4球有る。(4球目は動きが地味だが)
2012/07/18 Liriano's 10 strikeouts
センター中央から映すカメラなので解りやすいのか、それともリリーアノが特殊なのか。少なくともテレビ中継では左投手のこういうボールは中々、お目にかかれない。次の動画の最後の一球も良い。そしてやはりアングルがセンターの正面からだ。
2012/08/13 Minor's solid start
こういう球を投げる左投手が少ないのだろうか。それともテレビ中継のアングル上、解りにくいだけなのだろうか。その辺はまだ知識の足りない所だが。。実際、左投手はストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップと言うレパートリーの場合が多い。左投手にとってシュートする球を投げると言うのは難しい事なのだろうか。はたまた、右利きの左投げとか、左利きの左投げとか、そのあたりの事も関係があるのだろうか。
逆に最悪だったのが、去年までの大阪ドーム。あの色だとボールも見にくいし、水色は眠気を誘うために寝室にも使われやすい色なので、あのカラーコーディネートは野球場としては良く無かった。これだと野球中継を見ながら眠くなってしまうだろう。選手も空気がダレやすかったのでは無いか。
そういう意見が多かったのか、今年から水色の色あいが暗くなっており、非常に良くなった。これでぐっと気が引き締まり、選手も集中力を保ちやすくなったはずだ。
ところで、野球は球場に見に行くのが良いか、テレビで見に行くのが良いか。球場に見に行くメリットは守備位置など全体が見渡せる事だが、これは本来なら非常にマニアックな見方だ。もちろん応援も有るが、それは野球を見るというのとは少し違うので、ここでは考えない事にする。
一方、球場に見に行くと、ストライクボールや投手の投げた球が非常に解りにくい。ネット裏でもテレビの方がまだ解りやすいだろう。投手と打者の対戦。その息詰るスリルを感じるにはテレビで見た方が良い。
ところで、日本の野球中継は、下の動画のように、水平アングルで、やや左中間寄りから映すのが一般的だ。
しかし、このアングルだと、投手の投げるボールの軌道が、正確に解りづらいと言うデメリットが有る。そこでメジャーでは下のように、やや俯瞰して見る事で、センターの中央から投手と打者を捉えるようにしているケースが多い。
ただ、これにもデメリットが有る。水平アングルから見てしまうと両者が完全に重なり、ボールが見えにくくなるので、俯瞰しているわけだが、そうする事で、画面の中で投手と打者が非常に大きな空間を占めてしまう。このアングルで日本の中継のように投手と打者をズームすると、打球が直ぐにカメラから消えてしまうので、やや引き気味に撮影している場合が多いのでは無いか。
これは体が大きいメジャーリーグだとまだ良いが、日本野球でやるとたちどころに迫力が無くなってしまうだろう。そうした意味ではNPBとMLBの中継スタイルの違いは理に叶ったものだと言えるかもしれない。
また、この中継スタイルの違いは、投手の投げるボールの球速を錯覚させる副作用が有るかもしれない。例えば間近で見ると凄いスピードで飛んでいるジェット機でも地上から見ると遅く見える。これと同じ理屈でズームの効いた日本式の方が投手の投げるボールが速く見えるのでは無いだろうか。(ちょっと適当っぽいが、たぶんそうだと思う。)それと、俯瞰して見るよりも、水平アングルの方が遠近感によってスピードを感じやすいのでは無いか。一時「メジャーのスピードガン表示は水増しか?」と言う議論がネット上で有ったが、こうした事情も関係しているのでは無いか。
しかし、それにしてもミネソタ・ツインズの本拠地の中継スタイルは頂けない。ここまで引いてしまうと、投手と打者が小さく見え過ぎて、動きが解りにくいし迫力が無い。これはなんとかならないものか。結局、内野手と外野手は映らないのだから、それだったらここまで引く意味はあまり無いはずだ。
ただ、メジャーでもやや左中間よりから映す場合も多い。ヤンキースタジアム等がそうだ。
この角度からだと、左投手の投げるシュート系の球、つまりスクリューボール系が見えにくくなる気がする。それでかどうか、また左投手がシュートする球を投げること自体が難しいのか、メジャーを見ていても、左投手のツーシームは地味な気がするし、大きく横に滑るような球は滅多に見られない。その中でも、とっておきの動画が有るので見てほしい。ここまでの話題は、この動画のための前フリと言っても良い。この動画の中にシュート方向にムーブする速球が4球有る。(4球目は動きが地味だが)
2012/07/18 Liriano's 10 strikeouts
センター中央から映すカメラなので解りやすいのか、それともリリーアノが特殊なのか。少なくともテレビ中継では左投手のこういうボールは中々、お目にかかれない。次の動画の最後の一球も良い。そしてやはりアングルがセンターの正面からだ。
2012/08/13 Minor's solid start
こういう球を投げる左投手が少ないのだろうか。それともテレビ中継のアングル上、解りにくいだけなのだろうか。その辺はまだ知識の足りない所だが。。実際、左投手はストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップと言うレパートリーの場合が多い。左投手にとってシュートする球を投げると言うのは難しい事なのだろうか。はたまた、右利きの左投げとか、左利きの左投げとか、そのあたりの事も関係があるのだろうか。