理想的な構えのイラスト表現: 打撃理論ではよく「トップが大切」と言います。これはつまり「これからスイングが始まるときの形が大事」と言う意味です。一方、パンチャータイプのオートマチックステップでは構えから直接スイングを始めます。そのためオートマチックステップの場合は「トップが大事」と同じ意味で「構えが大事」になるのです。BPL理論では構えに強く拘ります。
このプログラムはあくまでも事前プログラムであるため、詳細な理屈は抜きにして可能な限り簡潔に構えのポイントを挙げます。もちろん表面的な記述しか出来ないため、その通りやったからと言ってすぐに良い結果が出るとは限りません。あくまでも「事前にこのくらいまではやっておいてください」と言う意味です。
1)横から見た形のポイント
★スタンスは広めに取る
★股関節は割るがツマ先は開きすぎない
★上半身はやや捕手方向に捻っておく
★股関節を割った上で上半身が捕手方向に捻られるため前脚の膝は内に入る
★グリップを後方に引きすぎず、トップハンドの肘をグリップより後方に置く
★ボトムハンドの肘が突っ張らないようにする
★トップハンドの肘は無理の無い範囲で挙げる
2)投手後方から見た場合のポイント
★ややスクワットダウンした、ドッシリとした構えをつくる
★前の肩、膝、ツマ先が一直線に並ぶ程度に脊柱は前傾させる
★スクワット同様、膝がツマ先より前に出ないようにする
★背中を反らずに、逆に少し丸めるくらいに楽にする
★脊柱の前傾に合わせて首も少し傾く(傾けすぎないように)
★背中は丸めるが腰は丸めない(脊柱のS字カーブを作る)
3)その他のポイント
★バットの角度はトップの角度(投手方向かつ背中側に傾く)に構える
★拇指球に強く加重せず、むしろ踵、小指球を中心に加重する
写真=実践者による構えの良い例の数々