2015年5月15日金曜日

森の巻き戻し



 森と筒香は順当に活躍している。森はパンチャーなので左打者でも、この動画のように巻き戻しが顕著に起きる。左打者のこういう動きは今までの日本野球ではあまり馴染みの無いものだったはずだ。ただ残念ながら前脚が途中で外れているため、不完全な巻き戻しでは有る。

 にしても森は確かに高卒としてはすごい打者だが、森のすごさというのは「特別な事をしてる凄さ」では無く「当たり前の事が出来ている凄さ」である。逆に言うと、森レベルの事が出来ないプロというのは何なのか。このくらいの事は社会人野球のレベルで出来ていなければちゃんと野球をやっているとは言わない。ていうか、このくらいが出来ないやつは野球やめろっていうレベルの事だ。草野球とか少年野球の選手でも出来るような事を地道に積み重ねてきた結果が、この森のスイングである。これを出来なくしてしまうのは選手本人の間違った考えか、指導者の間違った指導か、その他諸々の要因だろう。

 ちなみに横からのスローでは始動時の下肢出力の強さと、その動き、形のハーパーとの類似性に注目してほしい。二人とも同じパンチャーなので同じ事が始動時の後ろ脚に起きている。