STEP3におけるドッジボール投げの実験によって、基礎的なパンチャー投法のメカニズムは理解&体感できたと思います。つまり後ろ脚に体重を乗せた状態から一気にボールを投げようとするとオートマチックに重心移動とテークバックが起きると言う事です。
しかし、問題はこの状態ではまだ「担ぎ投げ」であると言うことです。そこでここではSTEP3で説明した基本的メカニズムをベースに、担ぎ投げでは無い投手らしい腕の使い方を伴った投球動作の基礎を作り上げるメソッドを紹介します。
このメソッドは3段階に分かれていますが、とても簡単な内容で少年野球の選手に教える場合でも10分程度で消化できるものです。(もちろん前提となる知識の説明は必要ですが)まずはざっと動画で見てみましょう。
前提として確認しておきますが、ここで身につけたいのは下の動画のような投球腕の動きです。つまりテークバックで肘が曲がって、肘から挙る動作です。この投球腕の動作を身につける事でケガを防ぐとともに球速も向上します。
それでは順番に説明しておきましょう。
STEP1 トップ投げ
これはドッジボール投げの実験と同じです。つまり投球腕をトップの位置に置き、後ろ脚に体重を乗せた状態を作ったら、そこから瞬発的に力を発揮して投げます。ここでは「重心移動がオートマチックに起きる事」と「割れがオートマチックに起きる事」の2つを確認してください。理解を深めるためには横から動画を撮影して行う必要が有ります。同時に、この段階ではまだ担ぎ投げである事も理解してください。
STEP2 小さく前へ倣え投げ
次にトップの位置に構えていた投球腕を小さく前へ倣えの位置まで下げて、そこから同じように後ろ脚に体重を乗せてから投げます。そうするとSTEP1よりテークバックでの腕の回転が良くなる事が解ると思います。これは腕を下に下げた事によって肩周りの筋肉がリラックス出来るようになったからです。STEP2を行う事により、投球腕のテークバックはオートマチックに起きる動作であると言う事が理解できます。
STEP3 セット始動投げ
最後に、STEP2で小さく前へ倣えの位置まで下げた両手を合わせてセットポジションの形を作り、そこから後ろ脚に体重を乗せて投げると言う事をやります。これによりSTEP2よりさらにテークバックでの腕の回転がスムーズになる事が解るはずです。なぜかと言うと、セットポジションでは両手が共に支え合う事によって、双方の腕にかかる負担が最小限にまで軽減されるためです。セットポジションから直接投げる意識を持つ事でリラックスした状態から投球腕の動作がスタート出来るため、投球腕の理想的な動きを引き出す事が可能になります。STEP3ではこの事(セットポジションから直接投げる事)の重要性を理解してください。
以上が3ステップ法の手順です。まだ脚を大きく挙げるピッチングフォームにはなっていませんが、投球動作のコアの部分は以上で完成した事になります。それでは以下に重要なポイントを列挙しておきます。
ポイント1 後ろ脚にしっかり乗せて間を作ってから投げる
特に子供の場合は後ろ脚に体重を乗せて間を作るという動作が出来ない(やろうとしない)場合が多く、サッと前脚を挙げて何となく投げてしまうような子が多くいます。それではパンチャーのメカニズムを理解できません。少々しつこくなっても良いので後ろ脚に体重を乗せて間を取ると言う事を見本を見せながら繰り返し強調する事が大切です。「後ろ脚に体重を乗せて、そこで間を取ってから、一気に瞬発的に力を発揮して投げるんだ」と言う事を、身振り手振り、擬音を交えながら、出来るまで何度も何度も根気よく伝えて行く事が大切です。
ポイント2 始動ポジションの2大重要項目を理解する
「力を発揮しようと意識して下半身がAPAによって始動する瞬間」の事をパンチャーの技術論では「始動」と呼びます。そして、そのときの体勢の事を始動ポジションと言います。STEP3まで行う事で始動ポジションの2大要素が浮き彫りになります。つまり「後ろ脚に体重が乗っている」と言う事と「手がセットポジションの状態にある」と言う事の2点です。3ステップ法を通して、この事をしっかりと理解&体感できるようになってください。
ポイント3 セットポジションで手は肘より少し上に置く
手を肘より上に置く事によって重心移動と連動して両手が落下する距離が長くなり、その勢いがつきます。そうすると、そのストンと落ちた反動で肘がクッと挙って来ます。これによって肘から挙る理想的な投球腕の動きが身に付きやすくなります。逆に手が肘より低いと、そうした効果が得られないためアーム式や担ぎ投げになりやすくなります。
ポイント4 アップは入念に行う
パンチャーとは基本的に静的な状態から瞬発的に力を発揮する投法、打法の事を言います。そのためアップは特に入念に行ってください。特に3ステップ法は導入段階で実施するため、まだ動きも良く無い場合が多いので、この状態で無理をする事は危険です。思い切り投げる事は重要である事には違いありませんが、STEP1とSTEP2では敢えて不完全な投げ方をティーチングメソッドとして行うため8割~9割の出力でも意図が理解できれば良しとします。
しかし、問題はこの状態ではまだ「担ぎ投げ」であると言うことです。そこでここではSTEP3で説明した基本的メカニズムをベースに、担ぎ投げでは無い投手らしい腕の使い方を伴った投球動作の基礎を作り上げるメソッドを紹介します。
このメソッドは3段階に分かれていますが、とても簡単な内容で少年野球の選手に教える場合でも10分程度で消化できるものです。(もちろん前提となる知識の説明は必要ですが)まずはざっと動画で見てみましょう。
前提として確認しておきますが、ここで身につけたいのは下の動画のような投球腕の動きです。つまりテークバックで肘が曲がって、肘から挙る動作です。この投球腕の動作を身につける事でケガを防ぐとともに球速も向上します。
それでは順番に説明しておきましょう。
STEP1 トップ投げ
これはドッジボール投げの実験と同じです。つまり投球腕をトップの位置に置き、後ろ脚に体重を乗せた状態を作ったら、そこから瞬発的に力を発揮して投げます。ここでは「重心移動がオートマチックに起きる事」と「割れがオートマチックに起きる事」の2つを確認してください。理解を深めるためには横から動画を撮影して行う必要が有ります。同時に、この段階ではまだ担ぎ投げである事も理解してください。
STEP2 小さく前へ倣え投げ
次にトップの位置に構えていた投球腕を小さく前へ倣えの位置まで下げて、そこから同じように後ろ脚に体重を乗せてから投げます。そうするとSTEP1よりテークバックでの腕の回転が良くなる事が解ると思います。これは腕を下に下げた事によって肩周りの筋肉がリラックス出来るようになったからです。STEP2を行う事により、投球腕のテークバックはオートマチックに起きる動作であると言う事が理解できます。
STEP3 セット始動投げ
最後に、STEP2で小さく前へ倣えの位置まで下げた両手を合わせてセットポジションの形を作り、そこから後ろ脚に体重を乗せて投げると言う事をやります。これによりSTEP2よりさらにテークバックでの腕の回転がスムーズになる事が解るはずです。なぜかと言うと、セットポジションでは両手が共に支え合う事によって、双方の腕にかかる負担が最小限にまで軽減されるためです。セットポジションから直接投げる意識を持つ事でリラックスした状態から投球腕の動作がスタート出来るため、投球腕の理想的な動きを引き出す事が可能になります。STEP3ではこの事(セットポジションから直接投げる事)の重要性を理解してください。
以上が3ステップ法の手順です。まだ脚を大きく挙げるピッチングフォームにはなっていませんが、投球動作のコアの部分は以上で完成した事になります。それでは以下に重要なポイントを列挙しておきます。
ポイント1 後ろ脚にしっかり乗せて間を作ってから投げる
特に子供の場合は後ろ脚に体重を乗せて間を作るという動作が出来ない(やろうとしない)場合が多く、サッと前脚を挙げて何となく投げてしまうような子が多くいます。それではパンチャーのメカニズムを理解できません。少々しつこくなっても良いので後ろ脚に体重を乗せて間を取ると言う事を見本を見せながら繰り返し強調する事が大切です。「後ろ脚に体重を乗せて、そこで間を取ってから、一気に瞬発的に力を発揮して投げるんだ」と言う事を、身振り手振り、擬音を交えながら、出来るまで何度も何度も根気よく伝えて行く事が大切です。
ポイント2 始動ポジションの2大重要項目を理解する
「力を発揮しようと意識して下半身がAPAによって始動する瞬間」の事をパンチャーの技術論では「始動」と呼びます。そして、そのときの体勢の事を始動ポジションと言います。STEP3まで行う事で始動ポジションの2大要素が浮き彫りになります。つまり「後ろ脚に体重が乗っている」と言う事と「手がセットポジションの状態にある」と言う事の2点です。3ステップ法を通して、この事をしっかりと理解&体感できるようになってください。
ポイント3 セットポジションで手は肘より少し上に置く
手を肘より上に置く事によって重心移動と連動して両手が落下する距離が長くなり、その勢いがつきます。そうすると、そのストンと落ちた反動で肘がクッと挙って来ます。これによって肘から挙る理想的な投球腕の動きが身に付きやすくなります。逆に手が肘より低いと、そうした効果が得られないためアーム式や担ぎ投げになりやすくなります。
ポイント4 アップは入念に行う
パンチャーとは基本的に静的な状態から瞬発的に力を発揮する投法、打法の事を言います。そのためアップは特に入念に行ってください。特に3ステップ法は導入段階で実施するため、まだ動きも良く無い場合が多いので、この状態で無理をする事は危険です。思い切り投げる事は重要である事には違いありませんが、STEP1とSTEP2では敢えて不完全な投げ方をティーチングメソッドとして行うため8割~9割の出力でも意図が理解できれば良しとします。