2013年4月23日火曜日

門真ビッグドリームス 主軸3選手の分析

去年12月に見させて頂いた門真ビッグドリームスの主軸3選手について、簡単に感想を書きます。

佐藤君


かなりオートアマチックステップに適性があるので、この打ち方でやっていけるでしょう。ただ、バットのヘッドが出て来ないような事を言っていたように思いますが、それは肩を捻りすぎているからでは無く、ヘッドが顔の前を通って、投手方向に入る傾向が有るからです。こうなると、後ろの大きなスイングになりやすく、ヘッドの出が遅れやすいのです。そして、この動画でも、その傾向に有ります。それが修正されれば、もっと素早くバットが出るようになるでしょう。

ヘッドが顔の前から投手方向に入る例(×)ポール・コネルコ

ヘッドが後頭部を通って投手方向に入る例(○)プリンス・フィルダー


ただ、そのプリンス・フィルダーのような構えは、技術論的、解剖学的には理想なのですが、腕の筋肉には最も負担がかかりますので、いきなり大きく変えたり、筋力が伴っていないと、逆に調子を落とす可能性があります。そして、その構えに耐えうる力をつけるトレーニングも重要になります。それについてはそのち、このブログのコラムに書くと思います。「構えの力をつけるトレーニング」というものです。

正木君


揺らぎ方、打ちに行く間など、中学生としてはかなり自分の世界が出来上がっている打者です。このパフォーマンスを硬式の重いバットで実現出来れば、そして試合の中で発揮出来れば、日本のプロにはなれると思います。ただ、骨格的に日本人的な部分が有るのか、打ったり投げたりする動きに、日本人的な骨格のデメリットが少し出ています。簡単に言うと、このタイプの打者はゆったりとしたタイミングの取り方で打つ場合が多いのです。イチローの振り子打法もしかりです。ただ、その傾向が強すぎると、タイミングがブレやすい等の弊害も出て来ますし、究極的には不利な骨格的特徴です。なので、むしろ体作りの面で、如何に黒人などの外国人に近づくかと言う事がポイントになります。特に成長期が終わるまでは、骨格の形も、トレーニング次第で変わりうるので、その事が重要です。それについては、この記事(http://bplosaka.blogspot.jp/2013/04/5_3.html)に書いてあるので参考にしてください。

例えば、OBの高橋君は、比較的、骨格が日本人としては良い方でした。それが両者のタイミングの取り方の違いに表れているということです。

東本君


あまり見る時間が無かったので、この動画でも打ち方はほぼオリジナルだと思います。チームの中で一番良く打つと言う話を聞いたのですが、それも良く解ります。間合いやタイミング、反応など、投手と対戦する事が上手いのでしょう。そういうタイプの選手はいます。右投げ左打ちに多い気がしますが、要は試合に場慣れしており、クレバーな所があるのでしょう。このタイプの選手の場合、如何にフォームを良くするかが、どこまでのレベルに進めるかのポイントになります。そして、フォームには、まだ修正するポイントが有ります。

当日見た時は確か、バットが真っすぐ立っていたと思いますが、この構えだと脊柱も真っすぐになりやすく、そうなると、膝の曲がり方も前に潰れるようになってしまうのです。もう少し、バットを斜めにして構える事が出来るようになると、構えが良くなるでしょう。そして、スイングで体重が後ろに残り、前の膝が開くのも改善されるはずです。

左の構えだと後ろに体重が残りやすくなります。

もっと外国人のように。。とまでは行かずとも、ソフトバンクの柳田くらいの感じで構えられれば、スイングがもっと良くなるでしょう。


以上です。