2012年6月25日月曜日

6月25日 雑記

http://www.youtube.com/watch?v=8U_lzKTcL64&feature=plcp

ジョシュ•レディック 今期はこれまで2割6分8厘の17本塁打と好調。このリズムの取り方はボンズ意識でしょう。このように胸椎の後湾が明確に形成されていると、こうやって腕でリズムを取っても打てるのです。脊柱のS字カーブが明確で股下の短い典型的な白人アスリート体型ですね。


Melky Cabrera (左打席)    Melky Cabrera(右打席)

今期これまで打率0.351で3位につけているメルキー•カブレラは左右共にパンチャーのスイッチヒッターです。右のこの感じはカルロス•ベルトランにも通じる物が有り、メジャーの打者を見慣れた目には、右を見ただけでスイッチヒッターかなと察しがつきます。


http://www.youtube.com/watch?v=eywj4Z2IOYI&feature=plcp

ジョニー•ゴームスは以前から注目している打者です。ホセ•カンセコ的な揺らぎ方で、相当ハムストリングスが効いているのが見て解ります。筋肉がかなり付いているので解りにくいですが、かなり良い骨格をしています。ジョシュ•レディックに思い切り肉を付けたらこんな感じになるでしょう。

フォーム的には如何にも力任せに打ってるのがパンチャー的ですね。この「問答無用で力任せに引っ叩く」と言う発想が日本球界に受け入れられるのは10年20年では済まないと思います。

この動画(http://www.youtube.com/watch?v=2CZlH6KQgQQ&feature=relmfu)も横から映した映像も有り、おすすめです。今期はこれまで打率0.252で本塁打8本です。上出来でしょう。日本だとどのくらい打つでしょうか。


http://www.youtube.com/watch?v=CHmSrxQuPUA&feature=plcp

全編に渡り、バックホルツのクイックモーションが見られます。バックホルツのクイックは素晴らしく、お手本と言って良いものです。恐らく、ピッチャー仲間から見た「クイックが上手い」と野手仲間から見た「クイックが上手い」は少し違うと思います。ピッチャー目線で見ると、速さより動きの良さが主題になるのでは無いでしょうか。その意味でも素晴らしいクイックです。


http://www.youtube.com/watch?v=By1JQFxfLMM&feature=related

ウサイン•ボルトの走り方で素晴らしいのは脊柱のしなりです。タイソン•ゲイ(2着の紺色の競技服の選手)と比べると違いが解ります。これは股関節伸展を使えているかと言う事との関係が大きいのですが、もっと基本的な事としてボルトの場合、手を空手チョップのように指先まで伸ばしていません。(1.04からがわかりやすいです)一方のゲイは伸ばしています。このように指先を伸ばしてしまうと、肩関節の捻りが使えず、肩甲骨が動きにくくなり、結果として脊柱の動きも悪くなると思います。もちろん、筋肉が緊張すると言うのもあるでしょう。この辺を陸上でどう教えているのかは知りませんが。


http://www.youtube.com/watch?v=1xTAe4g1Ct4

クリスティアン•マルティネス。この投手は動画の冒頭の骨格が如何にも黒人的ですね。肩のあたりが前にせり出していて、胸からお腹が凹んで見える。正に宮本武蔵の肖像画そのものです。動画後半での投げ終わった後の感じは如何にも黒人ですね。

因に「黒人的な身体機能の特徴が良く出ている」ことと「野球が上手い」は必ずしもイコールでは有りません。簡単に言うと、如何に良い素材でも練習しなければ野球はうまくならないからです。ですから、有名で無い選手の中に「如何にも黒人」と言う動きをする選手は割といます。そうした例も時間があれば紹介していきたいと思います。

因にこれは打撃(http://www.youtube.com/watch?v=7c0yFxZ0nag&feature=plcp)インコースをこの打ち方で、前脚の膝を割らずに打つあたりが凄いですね。後半で二塁に到達した時の横から映した姿勢も素晴らしく、また手の平が後ろに向いている事が解ります。


http://www.youtube.com/watch?v=3s6OhyNYCgE

中々見応えのある黒人のダンスの動画です。(0.15~)(2.55~) ただ、音楽がリズムだけでグルーブに乏しいので、今一歩ノリ切れない感じは本人にも有るのかもしれません。こうした場で踊っている黒人の中に「なんか違うんだよなぁ」と思っている人は多いはずです。

黒人はそもそも幼児からお年寄りまでが普通に踊る分化であり、、と言うよりもこうしたダンスは日本人にとっての盆踊りと同じなのです。だからまず根本的に「凄いだろ」とか特別な事をしていると言う気負いみたいな物があまり無い。あってもせいぜい自分の魅力をアピールする程度(これは結構ありそうです)。そして、基本的には皆で楽しむもの。あるいはジャズミュージシャンのように即興で「こんなリズムの取り方、お前に出来るか?」みたいな事を身体でコミュニケーションする感じだと思います。そうした気負いの無さが何とも言えない黒人的な動きを生み出しているのであって、それを見た時にファンキーを感じるわけです。それが競技会みたいな場で技術を競いだすと一気に雰囲気が無くなってしまう。まぁ一長一短と言うわけですね。

動画のダンスで注目したいのは、あまりアクロバチックな動きはしていないと言う事です。アクロバチックな技を見せつけるのでは無く、強いビートに合わせたり、そのバックの速くて弱いビートに合わせたり、或はリズムの行間にうねるようなグルーブを勝手に作り出したり、とそうした事を歌うように表現しているのであって、そこに黒人ダンスの真骨頂が有るのです。つまり身体で音楽を楽しみ、身体で歌うように表現すると言う訳です。そのぶん派手すぎるアクションが邪魔になる事さえあります。ですから、本当にファンキーを醸し出して黒人が踊っている場合、宙返りとか飛んだり跳ねたりのような事はやりません。そうした見方をすると、この動画の黒人ダンサーの良さが解ると思います。アクロバチックな技で歓声が湧くのは解っていない証拠ですね。