2013年9月2日月曜日

アダム・ジョーンズ

打者として、かなり高い技術力を感じさせる選手だ。



黒人選手と言うと、陽気でノリ重視、技術事などあまり深く考え込まないと言うイメージが有るが、特にアメリカ黒人に関しては、そんな事は全く無い。

特に少し前の時代だと、アメリカ黒人には貧困層が多かったので、スポーツ等の技術が自分を助ける芸になると言う事を良く知っている。だから、ジャズ等の音楽でもそうだが、黒人と言うのは、特に自分の能力を発揮出来る音楽、スポーツ、その両方が組合わさったダンス等の領域においては、自分の技術を練習によって磨く事に対して真剣になる。これは、ユダヤ人が知的な分野で一芸に秀でる人間が多いのと似ている。

ただ、時代が変わったのか、最近ではそういう事を感じさせる黒人選手が減った。

しかし、このアダム・ジョーンズには、そうした意味での「黒人的な技術力の高さ」を感じさせる数少ない選手の一人だ。投手ではCCサバシアにそういう雰囲気が有る。

ただ、不安なのは、片手フォローを常用し出した事によって、スイングが崩れている。

後半のスローを見ると解るが、ボトムハンドの手の甲が投手方向を向いて出て来て、ボトムハンドの手の平が上を向くのが早い。片手フォローによる弊害のよく有る例である。

「打撃職人」としてかなりの逸材であるだけに、気がかりだ。